2010年度 欧米第一地域基礎Ⅱ
授業題目名:ドイツ語圏の文化2 (2010)
開講時間
後期水曜・2限
授業の目標
- ドイツ語圏の文化の大きな流れを政治・社会史のうちに位置づけながら把握する。
- できるだけ多くの作品・文化的事象にふれ、特に関心をもった対象に対する知識を深める。
- アカデミック・スキルズのトレーニング
授業概要
ドイツ語圏の文化の流れを概観する講義を行う。後期は20世紀を中心に扱う。与えられたテーマ・対象に関して受講者が各自レポートを作成し、授業で発表する。
授業計画
数回のレクチャーの後、受講生に発表を担当してもらう。発表ごとにディスカッションを行い、コメント・補足的なレクチャーを行う。発表の個別的なテーマは授業の際に提示する。
- 第1回 10月6日 オリエンテーション――(1)授業の目的、方法、成績評価について(2)アカデミック・スキルズについ
てのレクチャー (3) 発表のテーマ・対象と発表の日程
- 第2回 10月13日 講義01 世紀転換期:「世紀末ウィーン」、表現主義
- 第3回 10月20日 講義02 ワイマール文化:ダダ、映画、カバレット
- 第4回 10月27日 講義03 「戦後」から「ドイツの秋」まで:「47年グループ」、アデナウアー時代、学生運動、「ドイ
ツの秋」(1)
- 第5回 11月10日 講義04 「戦後」から「ドイツの秋」まで:「47年グループ」、アデナウアー時代、学生運動、「ドイ
ツの秋」(2)
- 第6回 11月17日 講義05 「ニュージャーマンシネマ」から「ポップ文学」まで
- 第7回 12月1日 発表01:世紀転換期01
- 第8回 12月8日 発表02:世紀転換期02
- 第9回 12月15日 発表03:ワイマール文化01
- 第10回 12月22日 発表04:ワイマール文化02
- 第11回 1月12日 発表05:「戦後」から「ドイツの秋」まで01
- 第12回 1月19日 発表06:「戦後」から「ドイツの秋」まで02
- 第13回 1月26日 発表07:「ニュージャーマンシネマ」から「ポップ文学」まで01
- 第14回 2月2日 発表08: 「ニュージャーマンシネマ」から「ポップ文学」まで02
- 第15回 2月9日 発表 予備日
成績評価の方法
出席および授業への積極的参加20%、発表30%、レポート50%で評価する。
テキスト・教材・参考書等
教科書:柴田翔編著『初めて学ぶドイツ文学史』ミネルヴァ書房を前期に引き続き用いる。
これと並び特に重要なものとして、三島憲一『戦後ドイツ―その知的歴史』および『現代ドイツ―統一後の知的軌跡』岩波新書、 その他、多数の参考文献を授業中に指示する。
受講上の注意
- 「地域基礎」という授業の性格にのっとって、ドイツ語圏に関する基本的な知識・理解を深めるために提供される入門的な授業である。
- 夏学期だけの受講も可能ではあるが、冬学期と内容的に連続して授業を行い、一年間でドイツ文化を概観するので前期と後期の両方の授業を受講することが望ましい。
- 受講希望者があまりに多い場合には人数調整を行う可能性もある。

