2010年度 ヨーロッパ文化論Ⅰ
(欧米第一地域文化論)


授業題目名:文学と映画 (2)

開講時間

後期木曜・4限

授業の目標

映画に固有の表現・言語・技術を意識した映像の見方を身につける。単に文学作品と映画の「ストーリー」や作品構成の対応関係をなぞっていくのでは決してない。
後期は、「レトリック」をテーマとする。「文学」における「レトリック」を確認したあと、「映画」におけるレトリックの問題を、構造主義的な枠組みとの関連でとらえる。
また、重要な作品に触れること、ドイツ語を読むこと自体も授業の目的に含まれる。

授業概要

「文学」を参照項としつつ、「映画」固有の表現・言語・技術を意識した映像の見方を身につける。 後期は「レトリック」をテーマとし、文学と映画の表現のあり方を比較しつつ考察する。

授業計画

はじめに4~5回程度のレクチャーを行う。文学における「レトリック」について確認したあと、この問題を構造主義の基本的な枠組みにおいてとらえる。こういった視点から、文学・映画のいくつかの部分を取り上げつつ、説明を行う(ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』、ムルナウ「ノスフェラトゥ」(1922)/ヘルツォーク「ノスフェラトゥ」(1978)は取り上げて論じる予定)。
そのあとは、参加者に担当する作品(文学・映画)を選んでもらい、発表とディスカッションの形式で授業を進める。発表では、できるだけイツ文学、ドイツ映画を題材に取り上げてもらいたい。

成績評価の方法

出席、授業への積極的参加、発表、レポートにより判断する。

テキスト・教材・参考書等

授業中に指示。

受講上の注意

ドイツ語のテクストを読む予定。最初の授業までに、できるだけ自分が担当したい作品(文学・映画)を考えてくること。


レポートについて