前期木曜・4限
映画に固有の表現・言語・技術を意識した映像の見方を身につける。単に文学作品と映画の「ストーリー」や作品構成の対応関係をなぞっていくのでは決してない。
前期は、物語理論の基本的な論点を取り上げる。そういった視点から作品(文学・映画等)をとらえる感覚を体験してほしい。また、重要な作品に触れること、ドイツ語を読むこと自体も授業の目的に含まれる。
「文学」を参照項としつつ、「映画」固有の表現・言語・技術を意識した映像の見方を身につける。 前期は物語理論的な視点から、文学と映画の表現のあり方を比較しつつ考察する。
はじめに4~5回程度のレクチャーを行う。まず、文学における物語理論的ないくつかの論点(人称、遠近法・焦点、語り手)を、さまざまなテクストを引き合いに出しながら整理する。そしてそれに対応するかたちで、映画における物語理論的な視点を実例とともに確認する。
そのあとは、参加者に担当する作品(文学・映画)を選んでもらい、発表とディスカッションの形式で授業を進める。発表では、できるだけイツ文学、ドイツ映画を題材に取り上げてもらう予定。
出席、授業への積極的参加、発表、レポートにより判断する。
授業中に指示する。
ドイツ語のテクストを読む予定。ドイツ語既習者であることが望ましい。
最初の授業までに、できるだけ自分が担当したい作品(文学・映画)を考えてくること。