2008年度 欧米第一地域基礎Ⅱ
授業題目名:ドイツ語圏の文化2
開講時間
後期水曜・2限
授業の目標
- ドイツ語圏の文化の大きな流れを政治・社会史のうちに位置づけながら把握する。
- できるだけ多くの作品・文化的事象にふれ、特に関心をもった対象に対する知識を深める。
- アカデミック・スキルズのトレーニング
授業概要
ドイツ語圏の文化の流れを概観する講義を行う。後期は20世紀を中心に扱う。与えられたテーマ・対象に関して受講者が各自レポートを作成し、授業で発表する。
授業計画
数回のレクチャーの後、受講生に発表を担当してもらう。発表ごとにディスカッションを行い、コメント・補足的なレクチャーを行う。発表の個別的なテーマは授業の際に提示する。
- オリエンテーション――(1)授業の目的、方法、成績評価について (2)アカデミック・スキルズについてのレクチャー (3) 発表のテーマ・対象と発表の日程
- 講義01 世紀転換期:「世紀末ウィーン」、表現主義
- 講義02 ワイマール文化:ダダ、映画、カバレット
- 講義03 「戦後」から「ドイツの秋」まで:「47年グループ」、アデナウアー時代、学生運動、「ドイツの秋」
- 講義04 「ニュージャーマンシネマ」から「ポップ文学」まで
- 発表01:世紀転換期01
- 発表02:世紀転換期02
- 発表03:ワイマール文化01
- 発表04:ワイマール文化02
- 発表05:「戦後」から「ドイツの秋」まで01
- 発表06:「戦後」から「ドイツの秋」まで02
- 発表07:「ニュージャーマンシネマ」から「ポップ文学」まで01
- 発表08: 「ニュージャーマンシネマ」から「ポップ文学」まで02
成績評価の方法
出席および授業への積極的参加30%、発表30%、レポート40%で評価する。
テキスト・教材・参考書等
教科書:柴田翔編著『初めて学ぶドイツ文学史』ミネルヴァ書房を前期に引き続き用いる。
これと並び特に重要なものとして、三島憲一『戦後ドイツ―その知的歴史』および『現代ドイツ―統一後の知的軌跡』岩波新書、 その他、多数の参考文献を授業中に指示する。
受講上の注意
- 「地域基礎」という授業の性格にのっとって、ドイツ語圏に関する基本的な知識・理解を深めるために提供される入門的な授業である。
- 夏学期だけの受講も可能ではあるが、冬学期と内容的に連続して授業を行い、一年間でドイツ文化を概観するので前期と後期の両方の授業を受講することが望ましい。
- 受講希望者があまりに多い場合には人数調整を行う可能性もある。
レポートについて
- 課題:発表で担当した対象(人物、作品など)あるいはその他の対象について論じる。
- 分量:4000字程度(A4で2枚半から3枚程度)
- 締切:2月16日(月)24:00まで
- 提出方法:MS Wordなどで作成したファイルをメールに添付して、hiro.yamaguci@tufs.ac.jp宛に提出。その際、ファイル名は、
「2008WS氏名(テーマ)」とし、「件名」は「2008WS水2レポート氏名」とする。
- 注意:参照した文献を明らかにすること。当然のことながら、無断引用(直接・間接)を行わない。

