前期水曜・2限
とくに19世紀末から20世紀初頭の世紀転換期にかけて、文学・芸術・音楽・建築・思想など、さまざまな分野で展開した革新運動を対象として取り上げる(ウィーン世紀末、表現主義・ダダ、ワイマル文化など)。 個々の活動の特殊性を浮き上がらせるとともに、これらの多様な運動が乗り越えようとしたものは何か、また、何を目指そうとしていたのか、という総合的な視野をもちながら考察していきたい。基本的にはいわゆる「歴史的アヴァンギャルド」が中心となるが、第2次大戦後の流れについても触れてゆきたい。ドイツ語テクストも使用。
授業で適宜プリント等配布
出席、参加状況(授業での発表)と学期末のレポートにより評価。
前期・後期をセットで授業を組み立てている。前期だけでも履修可ではあるが、後期も続けて履修することが望ましい。
ドイツ語のテクストを読むこと自体もこの授業の目的のひとつなので、ドイツ語履修者が望ましいが、未修者であっても受講することは出来る。ドイツ語圏以外の状況について発表してもらうなど、かえって授業に貢献することが出来るかもしれない。
前期は、世紀転換期のさまざまな文化運動とその社会的・文化的バックグラウンドを概観し、その主要な局面を捉えるためのテクストを読んでいくことが主になる。