2004年度 ヨーロッパ文学T 講義
授業題目名: テクストの中の都市・テクストとしての都市
開講時間
前期水曜・2限
授業の目標
都市について語るさまざまなテクストを通じて、都市がテクストとして表象され、またテクストのうちに表象されていく、そのあり方を考察する。さまざまな都市論のアプローチにふれる。ほとんどベルリンについてのテクスト・映画を取り上げる予定。
テクスト・参考文献等
予定しているテクスト・映画:
- Franz Hessel, Ein Flaneur in Berlin (抜粋)
- Joseph Roth, Spaziergang, Das steinerne Berlin, Der Kurfuerstendamm u.a.
- Siegfried Kracauer, Strasen in Berlin und anderswo (抜粋)
- Mori Ogai, Die Taenzerin (森鴎外『舞姫』)/前田愛『都市空間の中の文学』ちくま学芸文庫)
- "Berlin -- Sinfonie der Grosstadt" (W. Ruttmann)
- "Berlin Alexanderplatz" (P. Jutzi)
成績評価の方法
授業への参加(出席・発表担当・ディスカッション)およびレポートによって評価。出席は重視する。創作的なレポートも可。
受講上の注意
- 前期の授業と内容的にリンクする。続けて履修することが強く望まれる。
- ドイツ語のテクスト使用。
- 共通科目 欧米第一地域文化論
授業の内容・計画
冒頭の2、3回の授業で、都市を語るということがどういう行為であり得るか、ということについて考えてみたい。
それに続き、担当者を決めて、主に20世紀初頭のベルリンについての以下のテクスト・映画(予定)を扱う。

