T 問題設定
1.「後期ベンヤミン」・「初期ベンヤミン」
2.「初期」の連関にある『ドイツ悲劇の根源』
3.初期と後期を媒介する視点
U 前提――後期ベンヤミンにおける思考の枠組み2.第二段階に見られる「デーモン」の「二義性」
3.「二義性」の概念規定(『パリ、19世紀の首都』)
4.「ボードレール論」の構想(1938年)とクラウス論との構造的並行関係
(特に第二段階における対応関係)
V テーゼ――『ドイツ悲劇の根源』への二つの視点1.『ドイツ悲劇の根源』の構成
2.時間性の空間化に関わる諸概念の配置
3.歴史の世俗化(時間性の空間化)としての「舞台」「宮廷」
4.宮廷における「陰謀家」のデーモン的・二義的性格
5.メランコリー論における「土星像の弁証法的性格」とデーモンの二義性との連関
6.テーゼ1
(2) 前期ベンヤミン・後期ベンヤミンにおける三段階構造の対応関係
1.『ドイツ悲劇の根源』における「救済」への「急転」
2.初期の言語論における神学的な三段階構造
3.テーゼ2
4.(テーゼ2の延長)第二段階としての『ドイツ悲劇の根源』と『第二帝政期のパリ』『パサージュ論』――テーマの一致
W 結び*関連する筆者論文(特に「前提」に関して)