終助詞 ね

おみくじ  ライン138

肖:これは持って帰って…。  

解説:日本語の自然会話では、発話を完全に言い切らないことが非常に多いです。相手に押し付けがましいという印象を与えないために、発話を中途でやめて言い! よどむことによって、断定的になることを避けます。聞き手のほうも、相手が言いよどんでいる場合、その後の内容を予測して話し手の発話を完結させることがあります。このような、2人で1つの発話内容を共同して完結させるという現象は、話者たちが協調的であることを示すというプラスのイメージで捉えられています。

ライン138では、おみくじをひいた肖さんが、おみくじを持って帰るのか(木に結ばないのか)どうか質問をしています。中途終了型発話を用いることによっ?! 0;、断定的な印象になることが避けられます。

発展:*この中途終了型発話を利用して、「共同発話文」を作ることも可能です。

ライン138の質問に対しては、以下のように答えることができます。

これは持って帰って…。

いいと思いますよ。

このような共同発話文のスタイルを用いると、日本語の会話として非常に自然な印象を与えます。