終助詞 ね

共同発話文は、複数の話者が1つのまとまりをもった発話をつくるという現象です。日本語の会話に特徴的です。基本的に、相手の言いたいことを予測・理解していることを示します。共同発話文によって、会話の流れを促進し、滞りなく進めることができます。

 

おみくじ@ライン1-3

 

        入れてー、おみくじ,,

木山     を、取る。

        と、取る。

解説:

肖さんがおみくじの取り方を確認しています。(お金を)入れて、おみくじをとるというプロセスについて、木山さんが「取る」という後半部分を述べています。肖さんは、それを復唱しています。

 

 

おみくじ@ライン4-7

 

        あれ、お金は、と、<どこに>{<},,

木山     <お金はー>{>}(肖:うん)ここに,,

        入れる。

木山     入れるんです。

解説:

肖さんがおみくじの代金をどこに入れればよいかを確認しています。木山さんがそれに答えて、箱(「ここ」という指示詞)を手で指し示したのを受けて、肖さんはその後半部分を予測し受け継ぎ、「入れる」という発話をします。木山さんはそれを復唱しています。

 

 

おみくじBライン181-182

 

木山     ただの吉っていうのは。

松本     あるかもしれない。

解説:

おみくじの運勢の種類には何があるかを話し合っています。知っている種類を列挙したあと、「吉」という種類があるのではないかと考えた木山さんが、それを確認しようとし、「ただの吉っていうのは」と述べ、最後まで完結させずに相手の反応を待ちます。松本さんは後半部分を引き継ぎ、「あるかもしれない」と発話しています。