宇戸研究室ウェブサイト

●●タイ文学最新情報
●●『新潮3月号』にプラープダー・ユンの短編「存在のあり得た可能性」(翻訳宇戸)が掲載されています。
彼の作品が日本で紹介されるのはこれが初めてです。関心がある方はぜひご一読下さい。


講演会  東南アジア文学賞  タイ作家情報  タイ文学出版 その他

 


■プラープダー講演会(終了)

■プラープダー・ユンが外語大で講演会(終了)

・2002年度東南アジア文学賞作家で、現代タイの若者のカリスマともいわれている(本人はそういう言い方が嫌いですが)プラープダー・ユンが外語大で講演会を行いました。本人の芸術観を生で聞ける滅多にないチャンスで、当日は本学の教官、学生のほか関係者、一般 の方を含め100名を超す参加者がありました。
 懇親会も大盛況で、新宿で2次会まで行いました。本人は11月8日にタイに帰国されましたが、次の来日の時も機会があれば懇親会などを実施したいと思います 。

(参考:講演会データ)
日時:2002年11月5日(火)16:30-18:00 無料
題目:「タイ文学の現場とその周辺」
・場所:東京外国語大学 114教室(研究講義棟1階)
・東京外国語大学総合文化研究所、東南アジア課程タイ文学研究室共催
・懇親会:同日19:00-21:00、武蔵境駅北口の居酒屋「一休」



東南アジア文学賞

2002年度東南アジア文学賞は7人の作家の短編集がノミネートされていましたが、
プラープダー・ユンの Khwam na ca pen(Probability あり得ること)に授賞が決定しました
 
プラープダーさん、おめでとうございます。このニュースは国際交流基金バンコク支部の事情通 の方からの提供によるものです。感謝!

1.Parithat Hutangkun著, Mae Mot bon Tuk(ビルの上の巫女)
2.Prachakhom Sunachai著, Muang tai Umong(洞窟の下の国)
3.Anchan著, An Lok Kwang(広い世界を読む)
4.Rattanachai Manabut著,Uthokkaphai(洪水)
5. Prapda Yun著, Khwam na ca pen(あり得ること)
6.Ciraphat Ansumali著, Wipparit(邪道)
7. Rewat Phanphiphat著, Chiwit samma haa an dai(ましてや如何なる生なるか)

       
       
タイ作家情報

・今年度の東南アジア文学賞受賞が決定したプラープダー・ユン(29歳)のことが、この秋「MOL artists」によってアジアの新しいクリエーターとして日本に紹介されます。プラープダーは作家の他、ドローイングや写 真も手がけるアーティストして、現在のタイで最も注目を集めている人物です。詳しいことは順次お知らせします。

・ウィン・リョウワリンの新しい本

 精力的に小説の実験を続けるウィンがまた短編集『Nung Wan diao kan』(life in a day)とエッセイ集を出版しました。前者には55編の短編が収められていますが、短編の概念を根底から破壊する実験が試みられています。
 一部は10月からの後期プレゼミで読んでいく予定。

・チャート・コープチッティを囲む座談会

 7月の雑誌「マティチョン」では3週にわたってチャートを囲む座談会での話が掲載されました。チャートの文学観やこれからの方向について興味深い話が満載されています。今後、その一部を紹介していく予定です。

タイ文学出版

ウィン・リョウワーリン

・『ウィン・リョウワーリン短編集:インモラル・アンリアル』宇戸清治訳、財団法人国際言語文化振興財団発行、サンマーク出版発売271頁、2500円。あとがきはこちら

・宇戸清治・川口健一編『東南アジア文学への招待』段々社、350頁、3500円。あとがきはこちら

その他

月刊誌『スタジオ・ボイス』9月号
 特集「アジアの現在」

 -「サイアム的」パワーの時代へ-
(目次の一部紹介)
020「サイアム的」が世界を変える!
028サイアム的アティチュードの図鑑
030プラープダー・ユン/ビジュアル派作家
042アジア映画の活性化には理由がある
043今見ておくべきアジア映画24本
046IdN系の独走は続くのか
060東西南北、全てを混交させるサイアムアート
062J Book/日本の話題作は、サイアム化でこうなった!
063アジア新世代が変える文学(宇戸)
064ジェンダーを転生させるサイアムの光
  ほか

 

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