OGASAWARA YOSHIYUKI
CURRICULUM VITAE
  • ふりがな おがさわら よしゆき
  • 氏名 小笠原 欣幸

  • 所属 東京外国語大学 大学院総合国際学研究院 教授
  • 連絡先 183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
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経  歴
  • 1981年3月  一橋大学社会学部卒業
  • 1983年3月  一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了
  • 1986年3月  一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)
  • 1991年4月  東京外国語大学外国語学部専任講師
  • 1994年4月  東京外国語大学外国語学部助教授
  • 2004年6月  東京外国語大学大学院地域文化研究科助教授
  • 2007年10月  東京外国語大学准教授
  • 2013年4月  東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授
  • 2020年4月  東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授
留学・在外研究
  • 1981年10月-82年6月 英国シェフィールド大学政治学科留学
  • 1984年9月-85年6月  英国ケント大学大学院政治学研究科留学
  • 1988年3月-89年5月  英国シェフィールド大学日本研究所客員研究員
  • 1994年4月-95年3月  台湾国立政治大学国際関係研究所客員研究員
  • 1999年4月-2000年3月 台湾国立政治大学中山研究所客員研究員
著 書・論 文
  • 単著『ハロルド・ラスキ:政治に挑んだ政治学者』(勁草書房,220頁,1987年)
  • 単著『衰退国家の政治経済学』(勁草書房,260頁,1993年)
  • 論文「2000年台灣總統大選中的『宋楚瑜現像』之研究」(『中山人文社會科學期刊』(國立政治大學)第8巻第1期,2000年)
  • 論文「陳水扁政権―権力移行期の台湾政治」(『問題と研究』第33巻11号,2003年)
  • 論文「2004年台湾総統選挙分析―陳水扁の再選と台湾アイデンティティ」 (『日本台湾学会報』第7号,2005年)
  • 共著「民主化,台湾化する政治体制」(天児慧・浅野亮編著『中国・台湾』(ミネルヴァ書房,2008年)
  • 論文「2008年台湾総統選挙分析―政党の路線と中間派選挙民の投票行動 (『日本台湾学会報』第11号,2009年)
  • 共著「陳水扁の政権運営」(若林正丈編『ポスト民主化期の台湾政治―陳水扁政権の8年』アジア経済研究所,2010年)
  • 共著“China-Taiwan Relations: Taiwanese Identity and ‘One China Principle’”(in Srikanth Kondapalli and Emi Mifune eds., China and its Neighbours, Pentagon Press (New Delhi),2010年)
  • 共著「中国の対台湾政策の展開―江沢民から胡錦濤へ」(天児慧・三船恵美編『膨張する中国の対外関係―パクス・シニカと周辺国』勁草書房,2010年)
  • 論文「2010年台北・新北市長選挙の考察―台湾北部二大都市の選挙政治」(『東洋文化研究所紀要』第161巻,2012年)
  • 共著『馬英九再選―2012年台湾総統選挙の結果とその影響』(小笠原・佐藤幸人編,アジア経済研究所,2012年)
  • 論文「馬英九の博士論文から読み解く日台漁業交渉」(『東洋文化』第94号,2014年) 
  • 共著「台湾の選挙を地方から読み解く―雲林県の事例」(若林正丈編『現代台湾政治を読み解く』研文出版,2014年)
  • 論文「2012年台湾総統選挙と立法委員選挙の分析―同日選挙効果と分割投票」(『日本台湾学会報』第16号,2014年)
  • 論文「2016年台湾大选分析」(『台湾研究』(中国社会科学院台湾研究所)第139期,2016年)
  • 共著「馬英九政権の8年を回顧する―満意度の推移と中台関係の角度から」(松田康博・清水麗編『現代台湾の政治経済と中台関係』晃洋書房,2018年)
  • 単著『台湾総統選挙』(晃洋書房,334頁,2019年)
訳  書
  • A.ギャンブル著 『イギリス衰退100年史』 (みすず書房,1987年)
  • A.ギャンブル著 『自由経済と強い国家』 (みすず書房,1990年)
  • A.ギャンブル著 『資本主義の妖怪―金融危機と景気後退の政治学』 (みすず書房,2009年)
所 属 学 会
研 究 遍 歴
  • もともとの専門はイギリス政治思想史です。ジョン・ロック,J・S・ミル,ジョージ・オーウェル,ハロルド・ラスキ,フリードリッヒ・ハイエクなどを勉強しました。博士論文はハロルド・ラスキで書きました。ラスキとの関連でイギリス労働党史もある程度調べました。
  • 最初の留学のとき聴講した授業の一つが,ギャンブル先生の“Britain in Decline”で,だんだん自分の関心が,イギリスの福祉国家,イギリス資本主義の成熟と衰退というテーマに向かいました。この時の授業のテキストを後に翻訳する機会に恵まれ,非常によい勉強になりました。
  • 博士論文を書いた後,テーマを現代イギリス政治に変え,サッチャー政権論に取り組みました。その後政治経済学にも興味を持ち,さらに研究していくうちに比較の視点の必要性を痛感しました。また,日本政治の本質をもっと理解したいという欲求も強まってきました。
  • イギリスだけを見ていてもイギリスの政治経済構造は理解できないし,日本だけを見ていても日本の政治経済構造は理解できない。あれこれ考えた末,思い切ってイギリスと反対側の台湾に研究対象を移すことにしました。
  • とにかく1年間台湾に行くことにし,台北の語学学校に通って北京語の勉強を始めました。半年後,学生に交じって国立政治大学の授業を聴講しました。当初は政治経済学を媒介にして比較研究する予定でしたが,ちょっと脱線して台湾のアイデンティティやエスニシティの問題にすっかりはまってしまいました。
  • 何だかふらふらしているように見えるかもしれませんが,現代資本主義の比較研究という大きなテーマに向かっての歩みなのだとご理解ください。なぜ台湾政治を研究することにしたのか?という質問をたびたび受けますので,そのうちこのページで詳しくご説明申し上げます。
  • 上記の説明もしないうちに,また興味が拡大し,ここ数年は台湾の選挙の観察・調査・分析にどっぷりつかっています。陳水扁政権,馬英九政権もかなり内側に入り込んで観察しています。選挙研究は,総統選挙だけではなく,立法委員選挙の各選挙区の情勢,地方選挙の動向も追いかけています。他に,事例研究として雲林県の地方政治を継続的に調べています。この小さな台湾でくりひろげられる選挙政治は実に奥が深く,なかなか研究書にまとめることができないのが悩みです。
  • 2019年11月,ついにこれまでの研究をまとめた単著『台湾総統選挙』を刊行することができました!台湾研究25年の成果です。
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