雲林県農業博覧会
(開催期間:2013年12月25日〜2014年3月6日)




12月25日に開幕した雲林県の農業博覧会を見てきました。これは,食の安全,有機農業,環境,リサイクルなど生活に密着したテーマを展示し県の農業振興につなげていこうというイベントです。各展示場には複数のガイドがいて親切に解説してくれます。ただ通り過ぎるだけでは1時間もせずに見終えてしまう小さな地味なイベントですが,足を止めて解説を聞くと,テーマの展示にかなりの工夫があることがわかります。地方自治体がよくやるただの人集めイベントとはまったく別もので,理念を伝えようという熱意が感じられます。地方自治体のイベントとして高い評価を与えることができると思います。期間は3月6日までです。詳しくは http://expo.yunlin.gov.tw/(日本語ページもあります)。
我專門出差到台灣去看了12月25日開幕的雲林縣農業博覽會。這是雲林縣政府籌備幾年,透過展示有關食品安全,有機農業,環保等與生活密切的議題的展覽,讓民衆省思農業的状況,並啓發對農業的未來,促進農業發展的一系列博覽活動。如果你參觀的時候不太注意的話,一個小時之内就看完,但是如果你停歩聽導遊的説明的話,就會發現展覽的創意和訴求。這農博會雖然規模比較小、純樸,但是看的出來他的理念,縣政府的用心,展現出與大都市舉行的大型活動不一樣的博覽會,値得肯定。農博會網站 http://expo.yunlin.gov.tw/



場所は雲林県虎尾鎮の郊外。交通はやや不便ですが,台湾新幹線台中駅から1時間に1本無料の送迎バスが出ています(所要時間50-60分)。
農博會場是虎尾鎮的郊外區。交通有一點不方便,但高鐵台中站與農博間行駛免費接駁專車,一小時一班50-60分鐘就到。



会場一帯は荒れ放題で汚れた湿地だったそうです。浄化装置が機能し,きれいな水にたくさんの魚がいます。野鳥もたくさん見られます。農博終了後はそのまま公園として使われます。
這塊土地以前是荒廢的濕地。池塘的水質經過過濾設備改善了,並且成為多種魚類和鳥類的生棲地。農博會結束以後,這塊土地繼續作為公園。



入口で記念撮影。右隣は雲林県政府農業処の陳科長。前日に1時間農博解説のプレゼン,当日は会場全体の案内をしてくれました。おかげで農博にそこそこ詳しくなりました。陳科長に感謝です!
縣政府農業處的陳科長(我的右手邊)熱情的接待我。她前一天給我簡報,第二天全程陪同我參觀農博會。非常感謝!



会場の建物はコストを抑えた簡単な作りで,再生紙や再利用可能な竹が多く使われています。2か月の展示のために資源を浪費しないという理念が現れています。
會場的建築物是為了節省成本及提倡環保的概念使用簡單的再生紙和竹子等材料來建造的。因為只有短短兩個月的展示,所以應該避免不必要的資源浪費,這也是農博的理念。



県産の野菜。レタスは日本の外食チェーンに納入されています。
縣産蔬菜。有的生菜農家接到日本大連鎖速食公司的訂單。



化学添加物を使っていない県産ゴマ油。
沒有添加化學物質的麻油。



県内の植林で使っている苗木。植林推進は蘇県長の実績の一つ。
樹苗。過去幾年縣政府推動植苗,這是蘇縣長的成績之一。



会場の通路整備には県の特産のピーナッツの殻が使われています。
以花生的殼來建造的通路。花生就是雲林縣的特産農産品。



稲わらで作った燃料。火力は石炭より弱いが,燃えカスは土地改良の材料に使えます。
把稻草作為原料的燃料。雖然火力比石炭來的弱,但是燃燒後的灰燼可以作為土地改良的材料。



稲わら燃料で調理した魚丸湯をいただく。
由那個稻草原料燃料來烹調的魚丸湯。



展示ブースでは専門家がミニ講義をしてくれます。
展示場有專家作為簡報。



農民の生活を支えてきた歴代トラクターの展示。
拚裝車。



農業博覧会のゆるキャラ「仙仙」。
農博會的大玩偶"仙仙"。



陳科長とツーショット。後ろは「農民総統府」。「私は農民」とプライドを持って生きる人たちの写真が展示されている。
與陳科長合照。後面就是"農民總統府"。裡邊展示很多呈現自信和驕傲的農民的照片。



会場は台湾新幹線新駅予定地の近くです。後方に台湾新幹線の高架が見えます。新駅開通は来年,待ち遠しいです〜
農博會場在高鐵虎尾站預定地的附近。很期待明年高鐵虎尾站的完工!



蘇治芬県長(県知事)とコーヒー。蘇県長は「農業首都」の公約を掲げて2005年に初当選,年末に2期9年の任期を終えます。人と土地の関係を大事にするという理念を語ってくれました。農業博覧会は県長の発案です。「雲林県はこれまで環境汚染(農地,水,空気など),食品化学添加物問題,農業人口減少といった問題に悩まされてきたが,それらの問題に積極的に向き合うことで,県の農業の未来を考えていきたいと思った。そこから農博の構想がスタートした」とのことです。博覧会を見た後で県長から直接話を伺うことができて東京から雲林に行って本当によかったと思いました。
我很榮幸能與蘇治芬縣長一起喝咖啡。縣長談重視人與土地之間的關係就是她的執政理念,也是雲林農博會的理念。我參觀農博會收穫良多。感謝蘇縣長百忙之中抽空。祝福農博會盛會、圓滿成功!

撮影:2014年1月11日


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