11月28日〜12月1日,デリーに行ってきました。到着がムンバイ事件の翌々日でしたが,デリーはいたって平穏でした。ムンバイとデリーはかなり離れていますし,インドでは各地でテロが時々起こっているので,市民はいちいち気にしていられないという感覚もあるようです。 さて,セミナー1日,デリー見学2日という超短日程でしたが,インド政治専門の三輪さんが案内してくれたおかげで,経済成長を象徴するショッピングモール,地下鉄,旧市街,イスラム地区,貧民地区などを効率的に見ることができました。多少は知っていたつもりですが,貧富の格差の一端を見て圧倒されました。中国の格差を上回っていると感じました。しかし,電気も水道もない生活している人も選挙人名簿に登録されていて投票に行く,という話を三輪さんから聞き,なるほどインドの民主主義はたいしたものだ,と妙に感激もしました。月並みですが,混沌のインド,巨大なインド,そしてのろそうに見えるがものすごいパワーを秘めたインドというものを感じた3日間でした。(2008年12月)



デリー市の旧市街。人力車に乗りながらの撮影です。建物は古く,すさま
じい交通状態でした。ものすごいエネルギーの噴出・パワーを感じました。


同じくデリー市の旧市街。ムンバイ事件の直後ですが,ヒ
ンドゥーもムスリムもシーク教徒も何事もなく歩いています。


デリー市の旧市街。この道路の突き当たりに大きな寺院があるのですが,肉
眼では見えても写真でははっきりわかりません。曇りのように見えますが,この
日は晴れです。排ガスなどで空気がかすんでいます。北京より深刻なようです。


デリー市内のムスリム地区。ムスリムと一口に
言っても,家のある人,ない人さまざまなようです。


同じくムスリム地区。日曜日の午後トランプ遊びをする男たち。


同じくムスリム地区。商店街と生活の場が入り混じる路地。


同じ路地。


ムスリム地区の子供たち。


ムスリム地区のバス停。


デリー郊外のグルガオン地区。建設ラッシュでした。


デリーから延びる高速道路。周辺は建設中というより破壊中という感じです。
グルガオン地区にて。


グルガオン地区。開発が迫る空き地。右は青空理髪店のおじさん。


グルガオン地区。道端で靴を売るおじさん。真新しいショッピングモールも
できていましたが,商品を並べているだけの「店」が依然として多数派でした。


同じくグルガオン地区にて,体重測定業のおじさん。


ちょうど行なわれていた地方選挙の候補者の旗。グルガオン地区。


デリー近郊。野良犬がたくさんいます。ほとんどの犬が同じ種類でした。
狂犬病があるので近づかないよう注意されました。


やぎもいます。


牛もいます。犬といっしょにゴミをあさっていました。


ニューデリーのショッピング街を歩く牛。誰も気にしていません。


豚もいます。人,車,動物,ゴミ,,,聞いてはいても,見ると圧倒されます。


デリー市のはずれの農地。このすぐ横に貧民の小さな集落がありました。三輪さんから
写真はとらないようにと言われました。電気も水道もなく,屋根はぼろぼろのビニールや
トタンをかけただけ,土の上での生活でした。今回見た中で最も厳しい生活環境でした。

photos by ogasawara

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