FrontPage
コーパス言語学概説 前期 水 2 †
- 本授業が該当する授業科目名:
- 博士後期:言語基礎論 前後期 各2 単位
- 博士前期:言語文化研究基礎論 前後期 各2 単位
- 担当教員
- 投野 由紀夫(ランカスター大学 PhD 専門:コーパス言語学、第2言語語彙習得、辞書学)内線5431
前期 †
- 授業の目標
- コーパス言語学の基礎的な知識と検索の基本を身につける。特にコーパス研究の手法を言語学の諸分野へ適用する方法について学ぶ。
- 授業の概要
- テキストの主要部分のまとめの発表およびツール講習を中心に行う。
第1回 コーパス言語学の全体像,テキストの紹介と分担,ツール講習の準備
第2回 コーパス言語学の基礎;実習(1):コンコーダンサーの基礎(AntConc)
第3回 代表性,バランス,標本抽出;実習(2):さまざまなクエリー方法(正規表現 etc.)
第4回 マークアップとアノテーション;実習(3):品詞・構文情報を活かした検索方法
第5回 パラレル&多言語コーパス;実習(4):パラレルコーパスの実際 (ParaConc)
第6回 コーパスの種類(1);実習(5): 主要な web コーパス(1) (COCA, BNCWeb, PIE, etc.)
第7回 コーパスの種類(2); 実習(6):主要な webコーパス(2)(Sketch Engine)
第8回 コーパスの自作(1); 実習(7): Web BootCat によるコーパス自作(1)
第9回 コーパスの自作(2); 実習(8): Web BootCat によるコーパス自作(2)
第10回 コーパスと応用言語学の諸分野(1); 実習(9):分析ツール類の紹介(MLTP, Seagull-Stat, R)
第11回 コーパスと応用言語学の諸分野(2); 実習(10):分析ツール類の紹介(ChaKi, Sketch Engine)
第12回 具体的な研究事例:(a) 辞書学, (b) 文法研究
第13回 具体的な研究事例:(c) 第2言語習得 (d) 語用論
第14回 具体的な研究事例:(e) 会話分析 (f) ジャンル分析,文体論
第15回 まとめと展望
- 成績の評価
- 出席・参加30%,テキストのまとめの発表30%,課題の提出40%
- 受講上の注意
- コンピューター室での実習が半分,講義が半分となる。
- パソコンに開発・分析環境を整えたいので,ラップトップの持参が望ましい。
- テキストは英語なので最低限,英語文献を読む英語力が必要。
- テキスト・教材
- McEnery?, T., Xiao, R., & Tono, Y. (2006) Corpus-Based Language Studies: An advanced resource book. London: Routledge.
後期 †
- 授業の目標
- コーパスを用いた言語研究の具体的事例を,特にその言語処理分析方法に注目して方法論を学び,かつそれを応用したケース・スタディで手法の習得を目指す。
- 授業の概要
- コーパスを用いた英語・日本語処理の基礎および統計手法のヴァリエーションを学ぶ。後半はケース・スタディとして自分のテーマを決めて分析を行った結果を発表する。
第1回 コース全体のガイダンスと基礎講義,テキストの紹介と分担
第2回 言語統計の基礎
第3回 仮説検定
第4回 相関分析
第5回 回帰分析
第6回 判別分析
第7回 クラスター分析
第8回 主成分分析
第9回 因子分析
第10回 コレスポンデンス分析
第11回 個人研究と発表(1)
第12回 個人研究と発表(2)
第13回 個人研究と発表(3)
第14回 個人研究と発表(4)
第15回 個人研究と発表(5)
- 成績の評価
- 出席20%,参加(プレゼン)30%,個人研究発表とレポート提出(50%)
- 受講上の注意
- 前期の投野担当の「言語文化研究基礎論」を受講していることが望ましい。
- テキスト・教材
- 石川慎一郎・前田忠彦・山崎誠(編著)『言語研究のための統計入門』(くろしお出版)