卒業論文・卒業研究作成のための卒業生からのアドバイス

担当教員:青山 亨.東京外国語大学外国語学部インドネシア語専攻(総合文化講座)
研究室:研究講義棟633.オフィスアワー:月曜日10:30-14:30.電話:042-330-5300.メール:taoyama@tufs.ac.jp

これから卒業論文・卒業研究を作成する学生のために卒業生からのアドバイスを紹介します。

新宅紗季(2007年春卒業・卒業論文)

1) テーマの選び方

興味・関心があるものを選び、指導教官とよく相談することが大事だと思います。

2) スケジュールの立て方

なるべく3年生の間にテーマを決めて、4年生の夏までに資料を集めるのがいいと思います。

3) 就職活動との時間配分のこつ

就職活動の時期は余裕がないので、就活に専念するためにも、この時期までに出来ることはなるべく早くしておいた方がいいと思います。

5) 論文を実際に書く時のこつ

形にならなくても、考えていることをとにかく文字にして書いてみることだと思います。

6) その他

とにかく早く取りかかることが大事だと思います。

高橋明奈(2007年春卒業・卒業論文)

1) テーマの選び方

私の場合は留学中に思ったことをテーマにしました。テーマを探すというよりも、日々の生活の中で疑問に感じたことからテーマを決めてみるのがいいと思います。卒論執筆には長い時間を要します。なので何かしらのモチベーションがないと、途中でやる気が失せてしまうかもしれません。

2) スケジュールの立て方

スケジュールを立てることは大切ですが、諸事情により思ったとおりにいかなくなることが多いかと思います。最初からきっちり予定を組むというよりも、やるときはやる!というようにメリハリをつけて生活することが大事だと思います。ただ、資料集めだけはなるべく早いうちに済ませておくことをお勧めします。

3) 就職活動との時間配分のこつ

就職活動中は基本的に卒論は進めなくていいと思います。というか、多分ほとんど進みません。やるとしても、集めた文献などの資料を読む程度でいいと思います。ただ、就職活動中に卒論のテーマや内容を聞かれることが多いので、卒論の論理構成などは決めておいた方がいいと思います。そして就職活動が終わったら頭をすぐ卒論モードに切り替えましょう。

4) フィールド・ワークやインタビューをする場合の注意点

私はフィールドワークをしなかったのですが、必要であれば行ったほうがいいと思います。時間的、金銭的にも早めの準備が不可欠かと思いますので、やると決めたらすぐに準備に取り掛かったほうがいいと思います。

5) 論文を実際に書く時のこつ

書き始める前にまず論文の書き方を確認しましょう。ワードの使い方、表の入れ方、そして参考文献の書き方など、あいまいな状態で書き始めると後の手直しが大変になってしまいます。

6) その他

ゼミにはなるべく出席したほうがいいと思います。他の人の進行状況を聞いたり、自分の状況をチェックしてもらったりすることでいい刺激が得られます。卒論執筆は大変ですが、悩んだり嫌になったら先生や他のゼミ生に進んで相談することで楽になります。みんな大変なのは一緒です。最後まであきらめずに頑張ってください。

高橋早苗(2007年春卒業・卒業研究)

1) 1年間の流れ

4年生の12月は修正期間だと考えて行動し始めましょう。そのためには・・・

2) その他の情報

3) 卒論でDVDを作る方へ

辻亜矢子(2007年春卒業・卒業論文)

1) テーマの選び方

自分の興味のある分野から探すのが一番だと思います。そこから卒業論文のテーマとして成り立つ題材を選びましょう。私はもともと観光に興味があったので分野選びには困りませんでしたが、バリ島を取り上げるかロンボク島を取り上げるか、また経済的側面からアプローチするのか地元住民の立場からアプローチするのかに悩みました。結果、今までにあまり取り上げられていないということでロンボク島を選びました。

2) スケジュールの立て方

とにかく「早め早め」が基本です。研究を進めていくと、研究の方向性が当初とずれるなど問題発生はつきもの。3年の冬休みに第1章、4年の夏に第2章を書くなど先生の指示通りに進めれば大丈夫です。今やれることは今やる!私はこの大切さを痛感しました。

3) 就職活動との時間配分のこつ

私の場合、時間的余裕も精神的余裕もなく就職活動中は全く手が付けられませんでした。3年生冬から4年生春までは何もしなくても大丈夫なくらい、就職活動前に執筆計画だけでもしっかり立てておけばその後焦らなくてすむと思います。

4) フィールド・ワークやインタビューをする場合の注意点

事前準備を万全にすることです。私は4年生の9月にフィールドワークをしました。以前から時期を決めていたのでスムーズにこなせるかと思いきや、インタビュー時に使うアンケ-ト用紙を先生のチェックを受けずに行ってしまったり、事前の現地調査不足でトラブルに巻き込まれたりと大変でした。私は幸運にも友人のおかげで様々な分野の人にインタビューできました。前々から友人や知り合いを通して、現地でのスケジュールやアポイントメントを定めておくことが重要だと思います。

5) 論文を実際に書く時のこつ

書いてみて初めて問題に気づくこともあるので、早めに書くことが一番です。先生の指示通りに書き進めていきましょう。また、卒論の形式、ワードやエクセルの使い方など「書き方」の知識を習得することも重要です。先輩の論文スタイルを参考にするなり先生や友達に教えてもらうなりして身につけましょう。ワードやエクセルをうまく使えず面倒な作業をして時間を取られていた人も多いです(私も!?)。

6) その他

「後でいいや」が「あの時やっておけばよかった」という後悔につながります。せっかく卒業論文という超大作を書くのですから、妥協せず自分の全てを出し尽くすためにも余裕を持って書き進めましょう!

西野恵子(2007年春卒業・卒業研究)

1) テーマの選び方

日頃から自分が気になっていること、好きなことなどがいいと思います。私の場合は留学前に大学で舞踊を経験したことがあったので、漠然とですが留学中に舞踊を習ってそれを卒業研究にしようと考えていました。

2) スケジュールの立て方

何事も早めに始めたほうがいいです。私の場合はゼミの授業で提出する用に書いたものをそのまま卒業研究の一部として使うことが出来て、後が楽になったので、その時点で出来ることをしていくといいと思います。また大雑把でも、何月までにこれを終わらせよう、というような計画を立てておくといいかもしれません。また留学中に調べた情報や、留学中に撮影した写真などはかなり役に立ったので、留学予定のある方はあらかじめ漠然とでもテーマを決めておくといいと思います。

3) 就職活動との時間配分のこつ

就職活動中は精神的にも肉体的にも疲れ、卒論・卒研に使うことが出来る時間は非常に限られてくると思います。私の場合、ゼミで提出期限が定められていたり、やらなくてはいけないという状況に追い込まれないと手をつけられないような状態でした。1時間でも時間を取れるときに、普段頭の中で悶々と考えていることを文章にまとめてみるだけで意外と形になったり、進んだりするものなので、ある程度強制される状況のときこそチャンスです。電車での移動中や、合間の空き時間に悶々と考えてみてください。私は手帳に思いついたことを適当なメモとして残しておきました。

4) フィールド・ワークやインタビューをする場合の注意点

私は留学中にもビデオ撮影をしたのですが、三脚を使わなかったため、ぶれていて非常に見づらい映像になってしまいました。2006年9月にインドネシアに行き、再度撮影したのですが、そのときには三脚を使い、また雑音も入らないように気を使いました。またビデオを撮影するには、何かと人手が必要なのであらかじめ友達などに協力を頼んでおくといいと思います。

5) 論文を実際に書く時のこつ

ワードをきちんと使いこなせるだけでだいぶ時間短縮に繋がると思います。ワード、エクセルは社会に出てからもかなり役に立つので、本を一冊買ってでも勉強する価値ありです。 また私はビデオ映像をCyber Link DVD solutionというソフトを使って自分のパソコンで編集しましたが、慣れていないせいもあり、途中で問題がたくさん出てきたのでかなり時間がかかりました。映像を編集する方は余裕を持って取り組んでください。また製本には丸善の製本工房という商品を、紙は両面の半光沢紙を使用しました。前年度の内藤えりかさんの卒研がとても参考になったので、先輩の卒論・卒研から盗めるワザがあったらどんどん使うといいと思います。

6) その他

今年度は、映像と文章を使った同じ形態での卒業研究が私を含め3名いました。映像の編集方法についてなどの情報交換をしながら進めることができ、良い刺激にもなりました。

武藤裕紀子(2007年春卒業・卒業論文)

1) テーマの選び方

長い期間向き合っていくことになる卒論のテーマは、自分の興味に沿ったものを選ぶことが第一だと思います。

2) スケジュールの立て方

各自のペースがあるとは思いますが、夏休み前には文献収集を終わらせ、夏休みから執筆を始めれば最後に慌てることも無いと思います。

3) 就職活動との時間配分のこつ

私の場合、就職活動中は忙しくあまり卒論に手がつきませんでした。どうしても就職活動中心になってしまうと思うので、3年生のうちから卒論の構想をある程度決めておき、文献を読みすすめておくことが大事です。

4) フィールド・ワークやインタビューをする場合の注意点

事前に計画をしっかりと立て、日本で調べられることは済ましてから渡航するのがよいと思います。

5) 論文を実際に書く時のこつ

とにかく文章化していくことが重要だと思います。自分の頭の中の構想、また文献を参考にして文章を作っていくのには膨大な時間がかります。

6) その他

行き詰まった時は早めに先生やゼミ生に相談するのが良いと思います。

佐川由紀子(2006年秋卒業・卒業論文)

1) テーマの選び方

自分の興味のあるテーマを選ぶ。興味が湧けば、文献探しやフィールド・ワークも苦にならないと思います。テーマを決定する前に、事前に情報収集し自分が本当にやりたいテーマなのかを見極めることも重要です。

2) スケジュールの立て方

11月完成を目標にする。原稿が出来上がっても、チェックすべき点は沢山あります。余裕をもって取り組めば精神的にも肉体的にも楽でしょう。9月までに1章、10月までに2・3章などと区切りをつけるとやりやすいとおもいます。 また、3年生の時から徐々に資料収集をすることをお勧めします。

3) 就職活動との時間配分のこつ

私は4年時に留学し、1年ずれて就職活動をしたため、卒業論文と就職活動がかぶることがありませんでした。就職活動は思っている以上に多忙で、卒業論文に取りかかる時間は皆無に等しいと思っておいた方がいいと思います。

4) フィールド・ワークやインタビューをする場合の注意点

準備を万全にしておく。 私の場合、留学前に大体の卒業論文の構成を考えていました。そのため、留学中は資料収集やインタビューも余裕を持って行うことができました。 フィールド・ワークやインタビューの仕方は、ゼミで教材をもとに教えて頂いたのが参考になりました。先輩の卒業論文や教材に目を通しておくことをお勧めします。フィールド・ワークやインタビュー後は、早くまとめましょう。

5) 論文を実際に書く時のこつ

6) その他

整理整頓。資料が膨大になると混乱します。取捨選択をして混乱しないようにすべきだと思います。

有田麻耶(2006年春卒業・卒業論文)

1) テーマの選び方

卒論は長期間にわたってそのテーマについて取り組み続けなければいけないので、自分が興味を持ち続けられそうなこと、好きなことを選ぶのがよいと思います。

2) スケジュールの立て方

取り掛かりはどんなに早くても早すぎるということはないので、早めに取り掛かることだと思います。資料や書く為の材料がどの程度揃うのか、といったことは特に早めに分かっていたほうがよいのでは、と思います。 私は表やグラフを多用する形で卒論を書いたので、慣れないエクセルを使いこなすのに手間取り、これらの作成に時間が掛かりすぎてしまいました。こういうこともあるので、とにかく早めに取り掛かることは大事です。

3) 就職活動との時間配分のこつ

私は4年生の6月あたりまで就職活動をしていたのですが、その間はほぼ就職活動に専念していました。ただ、私は外部の図書館で資料を集めることが多かったので、就職活動で説明会や面接等で出かけた際に少し足を伸ばして図書館に行き少しずつ資料を集めるというようなことも出来たので、就職活動に専念しつつ出来るところは少しずつでもいいので進めていく、ということはできると思います。

5) 論文を実際に書く時のこつ

それまで悩んで滞っていても書き始めてみると意外と進むということがあり、また、書き始めると新たな疑問点なども出てくるので、とにかく書けるところから書いてみるということも大事です。

岩田 剛(2006年春卒業・卒業論文)

1) テーマの選び方

自分の興味にしたがって書くのが基本だと思います。しかし、背伸びをすると大変です。指導の先生とよく相談することが大切だと思います。些細な疑問や、卒論で取り上げるのをためらうような事柄であっても切り口を工夫すれば良いと思います。

3) 就職活動との時間配分のこつ

春休みの終わりまで就職活動をしましたが、結局やめました。そのため、4年生になってからは文献を読みすすめる時間を十分にとることができました。

4) フィールド・ワークやインタビューをする場合の注意点

文献のみで書いたので、フィールド・ワークやインタビューはおこなっていません。

5) 論文を実際に書く時のこつ

文章読本や論文技術書を何冊か読みましたが、私の場合これらがけっこう役に立ちました。

6) その他

私の扱った神話叙事詩は浩瀚なものだったので、インドネシア語版を読んで、日本語の要約を作るという作業だけでかなりの時間を費やしてしまいました。また、提出まで1カ月をきってから、私用のパソコンとプリンターが壊れました。学校のものなどで急をしのぎましたが、不測の事態も考慮に入れておくほうがいいと思います。卒論の提出期間は2日間ありますが、なるべく初日に提出することをおすすめします。2日目に提出する場合は、通学中のアクシデント(電車の遅延など)までを想定に入れておくべきでしょう。

佐藤千広(2006年春卒業・卒業論文)

1) テーマの選び方

自分の興味のある事柄、日頃疑問に思っていたことなどについて取り組むのが一番良いと思います。卒論を書くためには調べなければならない事や、読まなければならない文献も多く、興味・関心が無ければなかなか大変な作業になると思われます。

些細な疑問や、卒論で取り上げるのをためらうような事柄であっても切り口を工夫すれば良いと思います。

2) スケジュールの立て方

早めに取り掛かるに越した事は無いと思います。

又、調べ進めるにつれて新たな課題が次々に出てくるので、余裕のあるスケジュールを立てると良いと思います。

3) 就職活動との時間配分のこつ

3年の春休み~4年の前期は就職活動に終われ、卒論執筆の為の時間がほとんど取れないと考えていいと思います。私は予想以上に就職活動が長引いてしまい、卒論への取り掛かりが遅くなってしまい苦労しました。又、4年の後期も外語際に関わる方は忙しくなるので、就職活動中であっても少しずつ文献を読み進めたり、夏休みも海外旅行に出掛けるだけでなく、必要な場合はフィールド・ワークやインタビューを行うと良いと思います。

4) フィールド・ワークやインタビューをする場合の注意点

私は遠くて直接会いにいけない方へのインタビュー調査であった為、電子メールを用いてインタビュー調査を行いましたが、とても便利だと感じました。(ファックスがある場合はそれも便利だと思います。)電話でのインタビューも行いましたが、その際は段取りをしっかりする必要があると思います。私の場合は緊張や時間が気になり、上手く進める事ができませんでした。

5) 論文を実際に書く時のこつ

パソコンを使い慣れていなかった私はワードの機能が使いこなせず、戸惑うことが多かったので、ワードに使いこなせるようになっておくと絶対に便利だと感じました。

又、普段書き慣れない論文調の日本語も思ってた以上に苦労しました。論文調の文章を書き慣れておくのも大事だと思います。

内藤えりか(2006年春卒業・卒業研究)

1) テーマの選び方

楽しく研究するためにも、自分の好きなことや興味のあることを選ぶのが一番だとおもいます。背伸びして難しいテーマを選ぶと後々辛くなると思います。

2) スケジュールの立て方

それぞれのペースがあると思いますが、年内や提出の一週間前には書きあげるつもりでスケジュールを立てると最後に切羽詰る事もなく精神的に楽だとおもいます。また、舞踊やサークルの活動で外語祭に参加する人は、練習等にかなりの時間がとられる事を覚悟しておいた方がいいと思います。

3) 就職活動との時間配分のこつ

両立はなかなか難しいと思います。就職活動が始まる前にできるだけ具体的な構想を考え、必要な資料を集めておき、終わってから集中して取組めば大丈夫だとおもいます。

4) フィールド・ワークやインタビューをする場合の注意点

どちらにしても事前の準備がとても大切だとおもいます。

5) 論文を実際に書く時のこつ

パソコン、特にワードの機能や、論文の書き方、文献の引用の仕方などを早い時期に学んでおくと書きやすいとおもいます。

6) その他

製本を考えている人は11月頃には製本屋を探し、12月中には入稿した方がいいと思います。上製本でなくてもよい方、時間がない方、金銭的余裕のない方(製本は数万円かかります)には、市販の製本キットがおすすめです。私は丸善の「製本工房」という商品を使いました。印刷した原稿を差し込むだけなので一時間程度で簡単にできるとおもいます。

比嘉英倫子(2006年春卒業・卒業論文)

1) テーマの選び方

自分の興味のある分野で、指導教官とよく相談して決めるのがいいと思います。私も最初は、資料等が少ないため、違う分野にしようかと考えましたが、興味のある分野の方が、多少難しくてもやる気が出ると思います。

2) スケジュールの立て方

3年生のうちから少しづつ資料を集め、インドネシア語文献を使う人は、4年生の夏休みの間に読み進め、わかりやすくまとめておくと、実際に書き始めてからが楽になると思います。夏の間に読んでいた分は量は少なかったけれど、丁寧に読めたため、12月になってから役に立ちました。

3) 就職活動との時間配分のこつ

就職活動をする場合は、3年生の春休みから、4年生の夏前まではほとんど卒業論文には時間をかけられませんでした。ただ、3年生の春休みまでに資料を少しでも集めておくと、後々楽になると思います。実際に、卒業論文提出前になって、3年生の時に集めておいた資料のおかげで助かりました。

4) フィールド・ワークやインタビューをする場合の注意点

現地の人の関心がないことだと、最近のことでも現地の人に知られていない場合もあります。場所選びと同じ内容でも様々な表現が出来るよう下準備していくことは大切だと思います。

5) 論文を実際に書く時のこつ

まず書きはじめてみること。授業で扱った論文の書き方も参考になりました。

6) その他

バランスが大切だと思います。卒業論文の中で、重要ではない部分に時間を割いてしまったので、最後に時間が足りなくなり、予定していた内容より薄くなってしまった部分がありました。夏を過ぎたら、自分の卒業論文の中で何が大切な部分かをしっかり考えて取り組むと、上手な配分の仕方が出来ると思います。

福井茉莉(2006年春卒業・卒業論文)

1) テーマの選び方

最も重要なことがテーマの選び方だと思います。私が最終的にテーマを決めたのは、4年の10月でした。それまでも、興味のあった建築について別のテーマを考えていたのですが、自分のやりたいこととずれてきたこと、文献を読んでも構想が進まなかったことがテーマを変更した理由でした。なんとか、期日までは間に合ったものの、最も反省すべき点であったと思います。まず、自分が興味を持ったことについて、些細な事でも先生に相談してみて下さい。何か良いアドヴァイスを頂けるかと思います。そして、文献を基に書こうと考えている方は、どれだけの文献があるのかを把握することが大切です。私は文献とフィールドワークを基に執筆しましたが、最後まで文献不足は悩みの種でした。なるべく文献や資料の多いテーマをお勧めします。

2) スケジュールの立て方

就職活動が本格化するまでに、文献や資料を集めておいた方がいいと思います。そして、簡単な章立てや流れを考えておくといいと思います。

3) 就職活動との時間配分のこつ

就職活動中は就職活動に専念していいと思います。3年生の冬から就職活動が終わるまでは、全く時間が取れないと考えておいた方がいいと思います。

4) フィールド・ワークやインタビューをする場合の注意点

インドネシアでフィールドワークまたはインドネシア語でインタヴューを行う場合は、前もってテーマに関する幅広い知識入れておくことが大切です。自分の考えていたものと異なる結果が出る可能性もあるので、それまでにできることは全て終え、最後に行うというくらいの気持ちで臨んだ方がいいと思います。フィールドワークは何度もできるものではないので、少しテーマから離れていても、多くのことを吸収するように頑張って下さい。

5) 論文を実際に書く時のこつ

なるべく早めに文字にすることが大切です。書き始めると、意外に量が少なかったり、うまくまとめるのに苦労したりといった問題が出てくることがあります。できるだけ早く、書ける部分は書いていった方がいいかと思います。

6) その他

進んでいく段階で悩みが出た場合は、早めに先生に相談することをお勧めします。

三橋佐那子(2006年春卒業・卒業論文)

1) テーマの選び方

私が卒論の方向性を立てたのは3年の秋頃でしたが、具体的にテーマが決まったのは4年の年の暮れでした。方向性が決まっているのなら、早めにテーマに関わりそうな資料に多く触れてみるといいと思います。やりたいことが少しでも具体的だと、取りかかりも進め方も楽になると思います。

2) スケジュールの立て方

一番重要なのは、4年の夏だと思います。あとの就職活動ともつながりますが、春は卒論にほとんど時間がとれないのと、冬には構成を立てて執筆を始めなければならないからです。私はこの大事な時期に資料集めや整理をほとんどしなかったので、後でかなりどたばたしました。余裕を持って進めるなら、夏休みにテーマなどをできるだけ詰めておくことをおすすめします。

3) 就職活動との時間配分のこつ

就職活動と卒論のバランスですが、私は就職活動の最中はそっちに専念した方がいいと思います。それより大事なのは、就職活動が終わったあとの切り替えだと思います。

4) フィールド・ワークやインタビューをする場合の注意点

フィールド・ワークとは少し違いますが、企業へヒアリングを行う予定の方へ。ヒアリングは早めに行った方がいいです。私は4年の12月も終わる頃に2社ヒアリングを行いましたが、自分で立てた仮説とヒアリング内容と比較して更に仮説を修正して検証するにはとても時間が足りませんでした。遅くとも4年の秋にはヒアリングを終えているといいのではないかと思います。

5) 論文を実際に書く時のこつ

頭で考えるより、とにかく書いてみる!です。

6) その他

卒論は体力も気力も使いますが、その分自分のやりたいことがやりたいようにできるいい機会です。普段のゼミや授業では関わらないような場所に行けたり、いろんな人物に会うことができます。私の場合はテーマに関する知識だけでなく、エクセルの使い方やビジネス文書の書き方など、広く社会勉強にもなりました。楽しんで取り組んでください。

志籐菜穂子(2005年春卒業・卒業研究)

1) 卒論・卒研のテーマの選び方

私の場合、文章を書くのが苦手だったのと、昔話について論じるテーマが見つけられなかったというのが重なって、翻訳をして本を作るという卒業研究にすることになった。本を作り上げていくことは私にとってとても楽しい作業で、最後まで楽しんで仕上げることができたので良かったと思う。

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2) スケジュールの立て方、3) 就職活動との時間配分のコツ

私は、就職活動期はほとんど何もしておらず、後期の10月になってから本格的に始めた。就職活動と平行して進めるのは難しかったが、就職活動が落ち着いてきた時期や夏休みも少しずつ進めればよかったと思う。そうすれば、結局あきらめることになった写真を載せたり、イラストレーターで編集したりすることもでき、もっと良い本に仕上がったと思う。

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4) フィールド・ワークをする場合の注意点

私の場合、インドネシアに旅行に行く前に、前もっての準備が間に合わず、予定していた紙芝居を読んでアンケートをとったり、その風景を写真に撮るという計画を実行することが出来なかったのが後悔である。しかし、インドネシアで行く先々で出会ったたくさんの子どもたちの写真を使って卒研に生かしたり、また、何気ない会話の中からインドネシアの人たちの日本の季節への関心の高さを知ることが出来たことは、とてもよかった。

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5) 論文を書くときのコツ

私が実際翻訳をしたときは、次の過程を要した。(添削は、メールを使ったり、後半の追い込みの時期は直接会ってしてもらった。)

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6) その他

私の場合、時間に余裕がなく安くて親切な製本屋さんを見つけることが出来なかたので、製本の予定のある人は、時間に余裕のある早い時期から良い製本やさんを見つけておくのがよいと思う。

計画を立てても、様々なトラブルや問題は組み込めないので、必ず予備日を作る。

★翻訳をして本を作ると・・・

竹島朋美(2005年春卒業・卒業研究)

1) 卒論・卒研のテーマの選び方

興味のあることをテーマにするのが良いと思います。でも、興味がないことでも、研究していくうちに面白くなるのではないかとも思います。

2) スケジュールの立て方

三年の後半、四年の前半は就職活動で頭がいっぱいになる人も多いはずです。その時期には、あまり卒論のことを考えなくても済むように、三年生の前半にはテーマが定まっていると良いと思います。

3) 就職活動との時間配分のこつ

就職活動、卒論執筆、その他の授業を並行してこなすのは大変です。一年生の時から単位はしっかり取得して、就職活動の時期には、取れる単位はほぼ全て取りきった状態であることを目指すといいと思います。

4) フィールド・ワークをする場合の注意点

充分に準備をしてからフィールド・ワークに臨むべきだと思います。フィールド・ワークをしたい人、必要な人は、三年生の夏に時間をたっぷりとって行うと良いと思います。四年生の夏は、人にもよるとは思いますが、大変慌しいです。就職活動が終わっていない場合も考えられるので、四年生の夏休みにフィールド・ワークを行う計画をたてるより、三年生の夏休みを選んだ方が無難な気がします。

5) 論文を書く時のこつ

ワードの機能をよく理解して使えるようになっておくと便利がいいと思います。

6) その他

エントリーシートについて。自分が何を書いたか分かるようにしておく。面接はエントリーシートに書いたことについて、深く聞かれる場合が多い。