国際日本学

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教員インタビュー

ジェレミー・コーラル Jeremy Corral

役職/
Position
大学院国際日本学研究院 元 特別招へい講師
研究分野/
Field
日本近現代音楽 

【English Page】

●ご自身の専門の内容について簡単にお教えください。

日本の現代音楽やサウンド・プラクティスに関心を持っています。最近、日本の電子音楽の創成期(1950年代~1960年代)とNHKスタジオでの制作についての博士論文を執筆しました。現在は、1970年代のテクノポップ・シーンについての研究に取り組んでおり、テクノポップが日本の国際的性格の表象を焦点化したその流儀について調査をすすめています。

●東京外大では学生に対してどのような講義をされていますか。

講義では日本の現代音楽史を取り上げており、それを文化史とその社会力学のいくつかの側面を通して考察しています。

●国際日本専攻は、日本発信力の強化に力を入れる方針をだしています。このためには、何が必要と思われますか。

学生たちは、文化がどのように構築されているかを理解するために、自分たちが日常生活の中で体験していることを自問する必要があると思います。
文化のことを、嗜好や行動をおのずと決定するものとみなさないほうが、世界に向けたメッセージとしてはより真正で効果的なものとなるでしょう。

東京外大および学生に対してどのような印象をお持ちですか。

学生にとって、外国人による英語の講義を受けることは、とても良い機会だと思います。日本社会の中で暮らすなかで培ってきた視点とは異なるはずの視点を理解し、母国語ではない言語で考え方と向き合うことができます。こうしたことは、私自身、フランスの大学システムでは経験できませんでした。

●海外からみて、日本のいいところ、足りないところ

この質問に答えるのは難しいのですが、私自身の日本での経験では、サービスの信頼性が非常に高いことを評価しています。しかし、一般的に、外部のものを信頼しすぎると、直面するかもしれない問題の解決能力という面で自己の自律性や自信が持てなくなるとも思います。

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