国際日本学

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教員インタビュー

カタジーナ・チフィエルトカ Katarzyna Cwiertka

役職/
Position
大学院国際日本学研究院 元特別招へい教授
研究分野/
Field
食文化、食品包装

【English Page】

●ご自身の研究内容について簡単にお教えください。

私が現在取り組んでいる研究は、20世紀初頭から現在に至るまでの日本の食品包装の変容についてです。これは取るに足らないテーマのように見えるかもしれませんが、実際には、食生活の変化、食品加工産業の興隆、ごみ問題といった現代生活の真ん中にあるあらゆる問題とつながっています。私はこのテーマに対し、オランダやポーランドで起きている同様のプロセスへの知見を活用し、比較文化の観点から取り組んでいます。

●東京外大では学生に対してどのような講義をされていますか。

私がTUFSで教えたコースでは、私が以前行った研究(食品を例にとり、グローバル化とナショナル・ブランディング(国家のブランド化)との関係を分析)を主に取り上げました。思うに、「和食」とは、ユネスコから無形文化遺産に認定されたこともあり、食のナショナリズムやガストロ外交といった問題を議論する上で大変有意義なツールです。そうした議論を日本の学生たちと共にできたことは、大変有意義でした。

●国際日本専攻は、日本発信力の強化に力を入れる方針をだしています。このためには、何が必要と思われますか。

私は、日本の若者に絶対的に必要なのは、時間と努力を重ねて英語力を上達させることだと思っています。これはまた、教育システム上、絶対的な優先度をもって行われるべきです。

●東京外大および学生に対してどのような印象をお持ちですか。

これは、本当にうれしい驚きであり、とても感心したことですが、私のコースを受講したTUFS生たちは英語がとても上手でした。学生たちは知的でとても積極的でした。

●海外からみて、日本のいいところ、足りないところ

日本で魅力に感じることは、私が初めて来日した1988年以来、本質的にあまり変わっていないということです。この連続性はある意味安心を覚えますが、時としてかなり心配になります。とはいえ、大好きなレストランが長年営業しつづけているのは、とても嬉しいです!

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