国際日本学

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教員インタビュー

マルガリータ・ウィンケル Margarita Winkel

役職/
Position
大学院国際日本学研究院 元特別招へい教授
研究分野/
Field
人類学

【English Page】

Q1. ご自身の研究内容について簡単にお教えください。

A1. TUFSでの研究として、徳川時代における、原稿として伝わっている古物研究と旅行記(見物記)に焦点を当てています。

Q2. 東京外国語大学では学生に対してどのような講義をされていますか。

A2. 私の講義では近世時代の日本の古物研究のポピュラリティについて扱っています。古物研究とは近世の世界ではどこででも人気を博しており、文化と社会を研究する手段の一つでした。

Q3. 国際日本専攻は、日本発信力の強化に力を入れる方針をだしています。このためには、何が必要と思われますか。

A3. 歴史的観点から言えば、国際的な視野から見る日本の役割とは過小評価されがちだと思います。近世時代においては、より多くの「世界へのメッセージ」を届けていたように思います。例えば、植物学、民族学、地理学、医学といった分野においては、一般的に認識されているよりもずっと影響力がありました。

Q4. 東京外大および学生に対してどのような印象をお持ちですか。

A4. 学生たちはとても注意深く、熱心に授業を聞いています。何度か講義が受けたからか、肩の力も抜け、発言をしたりして授業に寄与してくれています。

Q5. 海外からみて、日本のいいところ、足りないところ

A5. これは簡単には答えられませんが、TUFSにおける私のポジションからすると、現在興味がある分野について研究や議論のできる機会が得られています。友好的な同僚にも恵まれ、また、私の講義に使えそうな資料が十分に揃っている図書館もあり、幸せです。また原稿のために、日本を旅することもできます。 もしもあまり良くないところを指摘するとすれば、旅行するのに時間がかかるということと、時にものすごく電車が混むことですね。

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