国際日本学

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教員インタビュー

マーティン・スミス Martyn Smith

役職/
Position
大学院国際日本学研究院 元特別招へい講師
研究分野/
Field
歴史学

【English Page】

Q1. ご自身の研究内容について簡単にお教えください。

A1. 私は最初の著書で、消費者社会とポピュラーメディアの台頭を通じて、戦後の日本のナショナリズムとナショナルアイデンティティについて書きました。私のこれからの研究プロジェクトでは、"modern sound"ということに興味を持っています。それはモダニティがどのようなプロセスで、日本やアジアのサウンドスケープ(音の風景)をより広範囲で変えていったか、についての研究になります。

Q2. 東京外国語大学では学生に対してどのような講義をされていますか。

A2. 私が現在教えているのは、1945-1952のオキュパイド・ジャパン(占領下の日本)についてです。この講義では、冷戦と(米国が率いる駐留軍の側からの)日本を民主化し非武装化する欲求というコンテクストにおいて、日本史において重要なこの期間を論じています。

Q3. 国際日本専攻は、日本発信力の強化に力を入れる方針をだしています。このためには、何が必要と思われますか。

A3. TUFSはそのため(日本発信力強化)の最適の場所だと思いますね。必要なこととは、学生たちに、世界中の研究者や教員に学んだり、共同研究したりする機会を与えられること、ですから。

Q4. 東京外大および学生に対してどのような印象をお持ちですか。

A4. TUFSは学ぶ場として、活気に満ちていて刺激的な場所ですね。世界中から来ている学生たちが多種多様な言語や文化を勉強しています。学生たちは知的好奇心に満ちています。TUFSのキャンパスは働くには素晴らしい場所ですし、周囲の環境も自分の時間を日本で過ごすために良い場所です。

Q5. 海外からみて、日本のいいところ、足りないところ

A5. 日本は生活するのに快適な場所ですね。食べ物もビールもおいしいですし、旅行に行って、面白い人々や場所に巡り合うのも簡易にできます。一人の歴史家として思うに、日本人はもっと多くの注意を自分たちの歴史に向け、また、「外側の」世界に意識を向けるようになると良いでしょうね。それこそが、TUFSの熱意を傾けるべきことではないでしょうか。

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