この研修は?

3年後、5年後、10年後、あなたは「図書館」でどんな仕事をしていると思いますか?
どんどん登場する新しいサービスのなかで、あるいは、日々の仕事に追われて、図書館にとって大切なことがわからなくなっていませんか?


本研修は、若手からベテランまで多様な年齢層や役職の大学図書館員が、ともに「未来の大学図書館」にとって大切なもの、大切な仕事について語り合うワークショップです。

ワークショップでは、東京大学でワークショップやアカデミック・ライティングの研究をしながら、ビジネスパーソン向けのワークショップの実践を行っている舘野 泰一(たての よしかず)氏をコーディネータとしてお迎えして、「類推(アナロジー)」の考え方を基にしたグループワークを行います。

図書館の現在と未来についてのイメージをクリアにして、図書館の「今」と「未来」のつながりについて語り合ってみませんか?


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また、近年の興味深い取り組みを紹介し、大学図書館の未来を一緒に考えてくださる講師をお二人お呼びしています。

講師:中村 真広 (なかむら まさひろ) 氏
  人と人とがつながる場を来館者自らがつくっていく「図書館」を実現したco-ba libraryを運営

講師:地藏 真作 (ちくら しんさく) 氏
  建物にとらわれないどこでも「図書館」の夢を実現したリブライズを運営

お二人はそれぞれの取り組みを紹介していただくほかに、ファシリテータとして研修参加者同士の議論にも参加してくださいます。

日頃、図書館の未来について考えたいけど時間がないという方、自分のいまの仕事の価値がわからなくなってる方、今ある図書館の価値を未来にもしっかりと伝えていきたいと考えている方。

皆様のご参加をお待ちしております。

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なお本研修では、近年図書館での貸出が始まりつつある「iPad」を使って作業を行います。
使ったことがない方も体験してみる良いチャンス!
使用方法はレクチャーしますので、安心してご参加ください。

【開催日時】2013年2月20日(水) 10:00-17:00

【会場】東京外国語大学附属図書館 詳細

【USTREAM】配信予定 (講演・発表のみ)

Live stream by Ustream
http://www.ustream.tv/channel/kokudai-maruken2012
Twitterハッシュタグ 決定! #maruken

【講義資料】
当日スケジュール


【お問い合わせ】
国立大学図書館協会東京地区協会 企画・運営スタッフ
kokudai-marukenマルコtufs.ac.jp
マルコを”@”マークに変えて送信してください。

【参加申込】参加受付は終了しました。満員御礼


【スタッフ紹介】
本研修は国立大学図書館協会東京地区協会大学図書館職員研修の一環で企画・開催します。
スタッフは東京西地区から選ばれし5人の「めがねっこ集団」(若手図書館職員 from 東京外国語大学, 東京学芸大学, 東京農工大学, 電気通信大学, 一橋大学)!
大学図書館職員若手・ベテランの垣根なく、教育・サービスの枠組みにとらわれない大学図書館の「未来」をみなさんと考えていきたいと思っています!

staff
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スケジュール

9:30-10:00 受付
10:00-10:15 開会
10:15-12:15 グループ討議・発表(コーディネーター:舘野泰一)
12:15-13:15 休憩・昼食
13:15-14:15 講演
   1. 「co-ba libraryの試み(仮)」中村真広(co-ba library)
   2. 「リブライズの試み(仮)」地藏真作(リブライズ)
14:15-16:45 グループ討議・発表・総括(コーディネーター:舘野泰一)
16:45-17:00 閉会
17:30-19:30 懇親会

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会場アクセス

【会場】東京外国語大学 附属図書館4F "@ラボ(TUFS-ラーニングコモンズ)
◆JR中央線「武蔵境」駅のりかえ西武多摩川線「多磨」 駅下車 徒歩5分(JR新宿駅から約40分)
◆京王電鉄 「飛田給」駅北口より多磨駅行き京王バスにて約10分「東京外国語大学前」下車

東京外国語大学MAP    キャンパスマップ
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講師&コーディネーター

講師

co-ba library

起業家などフリーランスで活動する人々がひとつの空間を共有して、交流しつつ仕事をする場所であるコワーキング(co-working)スペースが近年いくつもつくられています。そのうちのひとつが「co-ba」。そして「co-ba」の上の階につくられた会員制シェア型ライブラリーが「co-ba library」です。
「co-ba library」の二つの重要なコンセプトは、コミュニケーションとオーナーシップです。オーナーシップとは、来館者が図書館に来るお客さんという意識ではなく、自分が参加することで図書館が成り立っているという意識を指しています。
「co-ba library」は、「co-ba」と「co-ba library」の会員が、自分の本を本棚に並べるという形の図書館です。
個人の本棚を共有することで、来館者同士が本について会話し、会員同士で本の貸し借りを行うなどの本を媒介としたコミュニケーションを促進することによって「co-ba library」に対してのオーナーシップをもつきっかけとなります。
今回は「co-ba library」を発想、運営している(株)ツクルバの代表取締役中村真広氏を招き、設置目的や経緯、現在の状況などをご紹介いただきます。

リブライズ

「リブライズ」は、「フェイスブックアプリアワード」で100のアプリの中から第1位を獲得した、「本」と「利用者」をつなぐ新しいかたちのサービスです。市販のバーコードリーダーとFacebookページを用意すれば、誰もが簡単に図書館を開設できます。
開発にあたったのは「下北沢オープンソースCafe」店長の河村奨氏と、フリープログラマーの地藏(ちくら)真作氏のお二人。

「リブライズ」の誕生によって、通常、図書館で利用されているような蔵書管理・貸出管理システムでは利用料が高額になるため、これまで自店の本棚を活用できずにいた「カフェのオーナー」などが、より簡便・自由に利用者に対して資料を提供することが可能となりました。

「リブライズ」は、これまで図書館とブックカフェといった「図書館的」な設備の間にあった、図書館システムの壁をとりはらうとともに、SNSを通じてさまざまな場所を「図書館化」することによって、資料のオーナーと利用者の「交流の場」を提供する新しい形のサービスです。

今回は「リブライズ」の開発者である地藏真作氏を招き、サービス開始に至る経緯や、現在の問題意識などをご紹介いただきます。





コーディネーター

舘野泰一氏
東京大学 舘野泰一氏

本研修では東京大学の舘野氏にワークショップの構成や実施方法についてアドバイスをいただき、講師をつとめていただきます。
舘野氏は中原淳先生(東京大学大学総合教育研究センター准教授)の実施する公開研究会、通称Learning bar(ラーニングバー)など、これまで多数のワークショップの企画運営に携わっていらっしゃいます。
舘野氏はこれまでも「おもてなし」ということを意識してワークショップを実施しており、今回は図書館を対象として、その経験を活かしたワークを企画していただきました。

【著作(共著)】
『職場学習の探究 : 企業人の成長を考える実証研究』
中原淳編著 ; 木村充 [ほか] 著、生産性出版 , 2012.3.

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