平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム
ニーズに基づく人材育成を目指したe-Learning Programの開発

e−日本語−インターネットで拡げる日本語の世界−

取組の概要
   本学では、初級から上級まで一貫した日本語教科書を執筆し、国内外に広く今日してきた。この素材と実績を活かし、より効果的な教育を実現するとともに、世界中のどこでも母語で日本語を学ぶことができる環境を作ることを目指し、多言語「初級日本語」e-Learning システムJPLANG の構築を進め、昨年度は「会話」の利用を、今年度は「初級日本語」での全面的な利用を開始した。
 JPLANG では、すべての例文の音声収録を行うなど、既存の教材を大幅に拡張し、自律学習を可能にするとともに、e-Learning システムとして、語学教育で必要とするLL 及び仮想教室の実装を行った。
 この取組では、JPLANG を拡張し「上級日本語」までの教材・コースを整備するとともに、海外への普及活動を行う。また、JPLANG で開発した素材DB を活用し、多様化する国内での日本語教育需要に対応するため、日本語教材開発システムを構築する。

選定理由
   学内での利用にとどまらず、日本語教育を海外を含めて普及させようという目標を掲げたコンテンツ開発計画で、必要性が高く、重要な取り組みと考えられます。また、既に多くの実績を持ったグループを中心に計画されており、実現可能性も高いと考えられます。対象が語学教育で、現代的なニーズというよりは普遍的なニーズであるが、留学生が増加しているという現状を考えれば、本プログラムの内容に適合するものです。
 大学等において留学生の日本語教育に関わることのできる人材は決して多くはないため、本取組によるe-Learning 教材が利用可能となれば、普及効果は大きく、また、過去に作成された日本語教材に基づいて具体的に教材のe-Learning 化に関する計画は、教育効果の高い教材が開発されると期待できます。
 今後、海外への普及活動に関する実施計画、評価体制の充実が望まれます。

http://jplang.tufs.ac.jp/