LUNCHEON LINGUISTICS
要旨
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2004年12月15日
「日本手話学会第30回大会及び手話言語研究における理論的諸問題研究会第8回大会(TISLR@バルセロナ)報告 -アスペクト・FSPを中心に-」
  箕浦 信勝(言語・情報講座)
 日本手話学会からは、市田泰弘の超文節音の文法化に関する発表、箕浦信勝のwh疑問文の類型論に関する発表、佐伯敦也の語彙的アスペクチュアリティーに関する発表を取り上げた。TISLRからは、Gladys Tangの香港手話のアスペクトに関する発表と、Els van der Kooij他の「焦点」のプロソディーに関する発表と、Adam Schembriの類別詞に関する発表を取り上げた。

2004年12月8日
「日本語学会2004年度秋季大会報告」
  川村 大(言語・情報講座)
 日本語学会の秋季大会は熊本大学で行われた。「日本語史と方言」(迫野虔徳氏)の講演、「連体修飾の分類について」(丹羽哲也氏)などの発表があったが、これらについて報告者が概略を紹介した。

2004年12月1日
「日本言語学会第129回大会報告」
  風間 伸次郎(言語・情報講座)
 言語学会第129回大会は富山大学で行われた。「アイヌ語十勝方言の継続相を表す形式koranについて」(高橋靖似氏)、「アリュートル語の所有・存在を表す2つの形式について」(永山ゆかり氏)、「クスコ・ケチュア語における抱合的な構造」(蛯名大助氏)などの発表があったが、これらについて報告者が概略を紹介した。

2004年11月17日
「2つの受身 -日本語固有の受身と非固有の受身-」
  志波 彩子(博士後期課程)
 通言語的に受身文と呼ばれる構文に2種類の主要なタイプがあることを提案し、その意味・能及び構文的特徴の違いを述べ、それぞれが日本語の固有の受身と非固有の受身にほぼ対応することを主張した。
<被動者主役化>タイプ:有情主語で動作主あり受身:固有の受身の中心的タイプ
<脱他動化>タイプ:非情主語で動作主なし受身:非固有の受身

2004年10月20日
「アムド・チベット語共和方言の音韻論 -農区方言と牧区方言の比較研究-」
  海老原 志穂(博士前期課程)
 中国西北部で話されているチベット語(アムド語)には、農民の話す農区方言と牧民の話す牧区方言という2つの社会方言がある。本発表では、アムド語のうちの1つの地域方言である共和語について、農区方言と牧区方言の音韻比較を行った。その結果、牧区方言がより古い体系を維持していることを述べた。

2004年10月13日
「日本認知言語学会設立5周年記念全国大会報告」
  三宅 登之(言語・情報講座)
 日本認知言語学会設立5周年記念全国大会は関西大学で行われた。研究会で取り扱われた次のようなトピック、すなわち(1) Subject Construal(主観的事態把握)、(2) フレーム意味論、(3) 参照点(reference point)、(4) 因果連鎖(causal chain)、について報告者がその概略を紹介した。

2004年7月14日
「第31回ウラル学会研究大会報告」
  坂田 晴奈(博士前期課程)
 本発表は、2004年7月3日(土)に東京大学で行われた第31回ウラル学会研究大会の報告である。このウラル学会では様々な分野からの発表があったが、本報告では言語学に関連した発表のみ取り上げた。今回扱った発表は、「ハンガリー語の所有接辞を含む後置詞について」、「ハンガリー語の動詞修飾要素とは」、「東ハンティ語スルグート方言の位置格の用法について」などである。

2004年7月7日
「日本方言研究会第78回研究発表会報告」
  幡 早夏(博士前期課程)
 2004年5月21日に実践女子大学で日本方言研究会第78回研究発表会が行われた。本発表は、この研究会の報告を行ったものである。今回は8名の発表のうち、4名の発表を取り上げて報告した。4名の発表はそれぞれ「ハワイ日系人の日本語 -可能表現を中心に-」「鳥取方言の「終止形+ダ・デス」の用法について」「岩手県地域言語における『イズレ』の使用実態と言語意識」「アクセントの型、音調の型」である。

2004年6月30日
「パラオ語の主題化について:いわゆる『仮想形』の出現の有無を中心に」
  下地 理則(博士前期課程)
 本発表は、パラオ語の主題化構文について、主語の主題化と非主語の主題化の場合の相違点に着目して考察を行った。主語の主題化構文と非主語の主題化の相違点は、後者の場合に、主語の人称一致接辞(「仮想形」)が動詞に前接するという点である。本発表では、「仮想形」が従属節のみに現れる事を指摘した上で、それが主語の主題化構文で現れないのは、この構文が複文構造から単文構造に移行しているからであるという主張を行った。

2004年6月23日
「日本言語学会2004年春季大会(第128回大会)報告」
  風間 伸次郎(言語・情報講座)
 言語学会第128回大会は東京学芸大学で行われた。公開シンポジウム「辞書と言語学」や、「サハ語(ヤクート語)の共格」(江畑冬生氏)、「カザフ語指示詞の機能と体系」(西岡いずみ氏)、「セディック語の不定詞の省略された主語」(月田尚美氏)などの発表があったが、これらについて報告者が概略を紹介した。

2004年6月16日
「近世・明治期資料における『ではないか』文」
  佐藤 雄亮(博士前期課程)
 本発表は、近世・明治期の資料における「ではないか」文の内、特に用言と共に「のではないか」という形で用いられる「第2類の『ではないか』文」の使用実態を調査したものである。対象とした資料において、「第2類の『ではないか』文」が現在もしくは過去の事態を表す「既実現の事態」と共に用いられる例に比べ、未来を表す「未実現の事態」と共に用いられた例がごく少ないことを示し、「のだ」文と同様、事態が「規定性」を持つ場合でなければ「第2類の『ではないか』文」が用いられにくかったためであると主張した。

2004年6月9日
「マレーシア語の主語に関する一考察」
  鵜沢 洋志(博士後期課程)
 マレーシア語の主語について、動詞の主体との関係から、また情報構造における主題との関係から、整理し直して、定義し直すことを試みた。詳細は『言語・地域文化研究』第10号掲載の同名の論文を参照されたい。

2004年6月2日
「日本語学会2004年度春季大会報告」
  川村 大(言語・情報講座)
 日本語学会春季大会は実践女子大学で行われた。国際シンポジウム『世界の日本語研究の新たな発展を求めて』について報告者が概略を紹介した。シンポジウムでは「日仏対照言語学の諸問題について」(丹波イレーヌ氏)、「韓国における日本語研究」(安平鎬氏)などの講演があった。

2004年5月26日
「パラオ語の動詞接辞meN-の機能」
  下地 理則(博士前期課程)
 本発表は、パラオ語のいわゆる非完了動詞を形成する動詞接辞meN-について、その統語的な機能の考察を行ったものである。非完了動詞はこれまで、その多くが意味上の目的語を取るという事実をもとにして、他動詞と記述されてきたが、本発表では、意味上の目的語は統語的には目的語ではなく、非完了動詞は自動詞であることを指摘した。したがって本発表では、meN-が自動詞形成の接辞であることを主張した。

2004年5月19日
「日本ロマンス語学会第42回大会報告」
  富盛 伸夫(言語・情報講座)
 「フリウリ語の強勢音節における長母音化」(山本真司氏)、「スペイン語における語彙強勢とアクセントの不一致」(木村琢也氏)、「韻律特徴によるフランス語文のあいまい性解消について」(中田俊介氏)、「ロマンス言語学の論点 -ある調査報告より[2]-」(菅田茂昭氏)などの発表があったが、これらについて報告者が概略を紹介した。

2004年4月28日
「東京外国語大学留学生日本語教育センター開放講座『日本語教師のための初級教授法のヒント(全4回)』の報告」
  菊池 富美子(博士前期課程)
 上記講座の内容について報告者が概略を紹介した。第1回「絵が苦手な方でも大丈夫 ~線画による文型導入~」(小林幸江氏)、第2回「連想法による目からウロコの漢字学習」(酒井順子氏)、第3回「大蔵式楽しい日本語学習法」(大蔵守久氏)、第4回「ここから始まる初級文法」(姫野昌子氏)。

2004年2月4日
「ハワイ日系人の日本語 -可能表現を中心に-」
  酒井 幸(博士前期課程)
 ハワイで話されている日本語の可能表現について、文字化したデータをもとに次のような特徴を指摘した。すなわち(1)可能動詞を用いるより助動詞レルを用いるほうが多いこと、(2)可能形の他動詞の対象がとる格はゼロ形式が一番多く、「ヲ」をとっているものはないこと、(3)動詞にデキルを伴って可能を表現するのではなく、デキルのみで可能を表している例が観察されること、の3点である。

2004年1月28日
「日本イスパニヤ学会第49回大会報告」
  宮下 和大(博士前期課程)
 「平叙文におけるes queの意味機能」(和佐敦子氏)、「現代スペイン語における関係形容詞cuyoとその代替表現について」(西村君代氏)、「HLH*トーンアクセントの境界画定機能」(木村琢也氏)、「スペイン語創出文法における三つの話法と指定要素」(原誠氏)などの発表があったが、これらについて報告者が概略を紹介した。

2004年1月21日
「第1回チベット・ビルマ言語研究会(於 京都)報告」
  海老原 志穂(博士前期課程)
 「第36回シナ=チベット言語学会議にみえる最近のチベット=ビルマ語研究動向」(林範彦氏)、「ダバ語(川西走廊諸語)における2種類の未完了動詞について」(白井聡子氏)、「ミャゼディ碑文における古ビルマ語再考」(藪司郎氏)などの発表があったが、これらについて報告者が概略を紹介した。

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