第1回 10月6日(火)
「スイス・アルプスの少数言語ロマンシュ語 ―その過去・現在・未来―」

   講師:富盛 伸夫 東京外国語大学 名誉教授

 スイス・アルプスの谷間で2000年の間話されているロマンシュ語は、言語人口約35,000人(スイス人の0.5%)の少数者言語です。ローマ時代にアルプス先住民族の言葉がラテン語化され、ゲルマン民族からも強い影響を受けて形成されたロマンシュ語は、ルネッサンス期に活版文化とともに大きく成長し、少数民族の存在証明として現在に至っています。1938年にスイス第四の「国語」、1996年に「公用語」となったロマンシュ語の復興の試みとその未来を、EU地域の少数言語政策も参照しつつ考えてゆきます。


 

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