第1回 10月7日(火)
「マレーシア・シンガポールの言語」

   講師:野元 裕樹 東京外国語大学 講師

 東南アジアの国々が一般的にそうであるように、マレーシア・シンガポールも多民族・多言語国家です※。その中で、両国に特徴的なのは、植民地化や移民を通じて、かなり異なる種の人々や言語が共存する点です。言語の系統(=親族グループ)で言えば、オーストロネシア語族(国語のマレー語に代表される地域固有の諸言語)、オーストロアジア語族(半島マレーシア原住民の言語)、シナ・シベット語族(華語諸語)、ドラヴィダ語族(タミル語など)、インド・ヨーロッパ語族(英語など)が存在します。

 この講座では、まず、これら多種多様な言語がどのような経緯でマレーシア・シンガポールに存在しているのかという言語状況についてお話します。その後、いくつかの項目について、各語族の代表的な言語の特徴を簡単にご紹介します。

※東南アジア全体の言語状況や言語の特徴については、以下の書籍の第VI部が参考になります。
 今井昭夫(編集代表)、東京外国語大学東南アジア課程(編)『東南アジアを知るための50章』明石書店.
http://www.akashi.co.jp/book/b177263.html
 

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