第2回 10月16日(火)
国語になっていない公用語〜ガリシア語〜

   講師:川上 茂信 東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授

 スペインの公用語はスペイン語ですが、17ある自治州の中には、それに加えて州の公用語が決められているところがあります。北東部のカタルーニャ語がよく知られていますが、北西部の端にあるガリシア州では、スペイン語とガリシア語がともに公用語になっています。ガリシア語はラテン語から分かれたロマンス諸語の一つで、ポルトガル語と最も近い関係にあり、スペイン語とも良く似ています。長いあいだ方言として扱われて来たため、標準語が整備されたのは比較的最近のことで、国家語であるスペイン語との関係も一筋縄ではいきません。
 本講座では、このようなガリシア語の姿を通して多言語的なスペインの一端を紹介したいと思います。
 

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