イランなど専攻地域と直接関わる総合商社関連では、三菱商事、伊藤忠、丸紅を中心に、また、ここに来て再び世界の注目を集める石油関連では、出光興産、昭和シェルなどで、ペルシア語専攻の有能な卒業生が活躍している。
平成12年9月、「インペックス」に社名が変更になり、石油の世界戦略に打って出る形の「インドネシア石油」もイラン石油関連で今後注目される。
特に報道関係では、共同通信、テレビ局では、日本放送協会関連で、高い評価を得ている。日本放送協会国際局、衛星放送でイランの取材を通じて優れた仕事を発表している卒業生もいる。この他、読売新聞(社会部)、中日新聞、フジテレビなどで卒業生が活躍している。
また、編集に携わる卒業生も出始めている。
旧パフラヴィー王朝時代からイラン革命後の混乱期にかけて日本を訪れた大量のイラン人に関わる問題に携わる専門家として、また、その語学力ととともに、日本ではほとんど理解されていなかったイラン人のメンタリティーに通じた人材として、ペルシア語専攻の卒業生が文字通り必要とされた。
平成6年には茨城県警、山梨県警、埼玉県警に、平成9年には宮城県警に卒業生がそれぞれ採用されている。
また、警視庁の通訳センターでも、専属の職員としてペルシア語専攻の優秀な卒業生が活躍している。
また、卒業生の中には、国連のアフガニスタン特別ミッションの職員として派遣され、バーミヤーンの仏像破壊などで世界の耳目を集める地域の、最もアップツーデイトな問題に関わる業務に携わる極めて有能な人材もでている。
在日イラン人を始めとする様々な外国籍の住民等との対応を通じて、地方自治に真の国際化を根付かせる一翼を担うことが彼らには期待されているともいえる。
現在、東京大学の大学院(比較文学)に進学し専門家への道を目指している卒業生、さらに、横浜国立大学大学院(国際法)、一橋大学大学院(社会学)にも進学した者がいる。
ペルシア語専攻が本学に開設された意味は、研究分野で著しく、アジア経済研究所研究員、本専攻助手、等が研究者として育成され$イランの地域経済の研究・分析、あるいは、ペルシア語教育に実際に携わっている。