ペルシア語専攻へようこそ

学生諸君にとって恐らくは初修の言語であるペルシア語は、日本でもっともよく学習されている英語やドイツ語、フランス語などとは親族関係にある言葉で、同じく南・西アジア課程のヒンディー語とは極めて近い関係にある言葉です。イランの総人口(約5千9百万)の約45%に当たる人々の母語であるペルシア語は、同国の共通語・教育語・公用語であります。
 近世ペルシア語は、歴史的にはアケメネス朝の古代ペルシア語、ササン朝の中世ペルシア語に遡り、印欧語族に属する言語で、7世紀以降今日に至るまで使用されています。普通ペルシア語といえば、この近世ペルシア語のことを指します。歴代のイラン諸王朝の公用語・文学語であり、数々の偉大な文学作品や各種の学術的著作が千年以上にも亙ってこの言語によって書かれています。

 本専攻においては、現代社会においてもまた日本の知的伝統からも比較的縁遠い存在であったイラン国の総合的理解の根幹を形成する当該言語の学習や運用能力の涵養に力点を置きつつ、それぞれの履修コースにおいてイランの歴史、政治、文学や言語、宗教、さらに広く一般に文化の総合的研究を行うことを目指しています。
 なお、ペルシア語にはアフガニスタンおよびタジク共和国の公用語でもあることを付言しておきましょう。

ペルシア語専攻に入ったら
Back to Top Photo: webmaster (c) 2003
Isfahan: Meydan-e Imam (Shah)