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東京外国語大学のキャンパスの変遷

麹町區元衛町1番地 (1921年4月10日-1923年9月1日)

■所在地:麹町區元衛町1番地

■敷地面積:5303.135坪

■特徴:3階建校舎(ロの字型から日の字型に移行)
■概要
 神田大火災から8年後の1921年、麹町区元衛町に新校舎が建設されました。新校舎建設に8年を要した背景には、その間に起こった「校名存続」「修業年限延長」を中心とする外語の教育体制の変革の議論と、校舎建設が結び付けられたためでした。
 第一次世界大戦の好景気を背景に国際的地位向上を目指す日本では、高等教育の拡充が目指され、東京外國語學校は改編の対象となりました。文部省は大正7年度の概算要求の中で「學校創立ニ関スル経費」の一部に、東京外國語學校を「東京貿易植民語學校」へと改編する経費を申請しました。この経費には「東京貿易植民語學校」の校舎建設経費10万円も含まれ、次年度・次々年度との合計で51万2500円となっていました。
 しかし、この「外国語」の校名の変更を含む変革に対し、外語生・教職員・卒業生は「校名存続」を求める運動を展開しました。そのため、議論の拡大に伴い校舎建設は遅れ、約8年後の1921年に建設されました。
 建設された新校舎本館はロの字型をした3階建であり、教室は拡張され、数も2倍に増えました。また翌22年には講堂・生徒控所・柔剣道場・図書館も設置され、施設の整備が進められました。
 しかし、わずか2年後の1923年(大正12)9月1日午前11時58分、相模湾沖で発生した関東大震災は、東京中に被害を及ぼし、「濠端に堂々と立つ三層楼の外語の新築校舎も九月二日午前八時遂に灰と化し、其の中に育くまるゝ六百有余の学生は、こゝに校舎を失」ってしまいます(永井五男「雑報震災記事」『ゲルマアニア』大正13年12月18日)。

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