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肉体的なものとそうでないもの

とあるツイートから:

https://twitter.com/AtaruSasaki/status/1443857232609746950?s=20


佐々木 中
@AtaruSasaki
大坂なおみさんのうつ病といい、眞子さんの複雑性PTSDといい、なぜ精神病者だけが詐病を疑われ、軽蔑され、そしてやすやすと素人によって「甘え」と「診断」されねばならないのか。根深い精神病者と精神科への差別感情は取り除かれねばならない。
午後5:36 · 2021年10月1日·Twitter for iPhone

これは、専門家でない人が、人間の

肉体的なもの と
肉体的でないもの に関して抱いている
素朴な思考に起因していると思う。

肉体的な病気を治したり、あるいは、形を変えたりする
形成外科、整形外科、美容外科、またその他の診療科などは
(いつからかはわからないけれど)
近年とみに発達したものだろうけど、

大昔には、ある部分を切除したりとか、
瀉血したりとか、
ボディー・モディフィケーションをしたりとか
だったんでしょう。

心の性に合わせて、身体の性を適合させる手術は
本当に、近年になって確立してきたものでしょう。

--

翻って、肉体的でないものに関しては、
おそらくはいまだ専門家でもよくわからない部分が
多く残されているんだと推察しますが、

専門家ではない一般人は、一般人なりの「意見」を持っていて、
それが容赦ない言葉として投げつけられることがある。

肉体的でないものは、脳の働きに依るものだったり、
神経の働きによるものだったりするのだろうけど、

一般人は、簡単に「甘え」だと断じたり、
「簡単に変えられる」と結論づけたりする。

それが、大坂なおみさんや、眞子さんに投げかけられる
心ない言葉だったりする。

--

他にも、「左利きは矯正できる」という
素朴な考えとか、

聾児もちゃんと教育すれば、(手話に頼るのではなく)
口話・読唇で、一般社会で生活することができるとか、

性的指向は、「社会の中で『正常な』異性愛に」
矯正することは可能なはずだとか、

心の性が体の性と一致していないなんていうのは
受け入れられないとか、

そういう「素朴な」考えが、言葉の暴力となって
当事者に投げつけられるという、
似た構造があると思われます。

脳の働きとか、神経の働きとか、
そんな簡単なものじゃないですよ。みなさん。

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2021年10月 2日 21:57に投稿されたエントリーのページです。

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