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善意の「白人化」「英語話者化」

親から離し「白人」に...寄宿学校の歴史忘れない カナダで先住民追悼
https://digital.asahi.com/articles/ASPB133Y0PB1UHBI008.html

先住民児童の「白人化」「英語話者化」は、究極的には
悪意ではなく、「その方が社会の中で生きていくのが
楽だろう」という善意からなされたものであるという悲劇である。
善意どころか、それによって、寄宿学校で、先住民児童の
死者が出ているのであるが。

ちょうど最近、日本では、以下の、韓国語からの翻訳書が
出版された。

差別はたいてい悪意のない人がする
https://www.amazon.co.jp/dp/4272331035/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_0S3Z6A9WCC8FP6TMC2C1?_encoding=UTF8&psc=1

そのカナダ各地で起きた悲劇と同様に、
主流派、多数派と同じようになりなさいという圧力は、
多くの少数者にいまだに掛けられている。

中には、そのような圧力を掛ける多数派の方で、
「私は敵対者ではなく、アライ(連帯者、支援者)である」
とまでいう人が出てきている。

それは、自分で悪意に気がついていない差別であり、
抑圧である。

今も続けている親らがいるかもしれないが、
以前は、「左利き」は「右利き」になるように
矯正の圧力が社会的に、全般的に掛けられていました。

聾児は、手話を使わないように、口話・読唇で、
音声言語の主流社会に馴染めるようにと
矯正されてきました。

どれも悪意ではなく、善意からくる押し付けであり、
差別であり、抑圧です。

気がついたら、踏む足をどけてください。

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2021年10月 2日 01:21に投稿されたエントリーのページです。

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