日本語の変化の萌芽を目撃しているのかもしれない。
広がるかもしれないし、消えて無くなってしまうかもしれない。
https://twitter.com/y8o/status/1414916254666682370?s=20
山本 和英(言語商会)
@y8o
【教えて!】「~がち」という言葉は「病気がち」とか「サボりがち」とかのように名詞と動詞にのみ後続すると思っていたのですが、今は形容詞にも使うのですか?「多いがち」でTwitter検索したらいくつもひっかかって、頭が少し混乱しています。
「〜がち」が名詞に付くとなると、形容詞語幹だったら、それを
名詞相当の形にしなければならない。
旧来の文法の範囲内だと、「多くなりがち」などとなるのだろうけど、
それをさらに約めた形になっているのでしょうか。
https://twitter.com/tmogi_nichibun/status/1415289892104392707?s=20
茂木@主に連絡用
@tmogi_nichibun
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20時間
これは興味深い。
状態性動詞の「違いがち」あたりからの類推説(「違かった」の逆ルート)を考えてみたけれど,「~するがち」「あるがち」「忘れるがち」のように「動詞終止連体形+がち」の例が次々と見つかるので,ナチュラルに接続形(接続型)が変化した人がいるのかも......。
接続する先の語基が、従来許されなかったものにまで
広がっている人が出てきているのですね。
https://twitter.com/fulfom/status/1414922913120079873?s=20
ふるほむ
@fulfom
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7月13日
返信先:
@y8o
さん
私は使うのですが,規範的ではないな,新しい表現だなと思いながら使っています.「最近夕方にはもう眠いがち」(眠くなることが多い)「新宿駅は人が多いがちなので避けたいがち」(人が多いことが多いので,避けたくなることが多い/避けたい気持ちが強い)
https://twitter.com/fulfom/status/1414930552273084416?s=20
ふるほむ
@fulfom
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7月13日
補足: 私の内省だと,
アクセントは動詞や名詞に接続する場合と同じく,全体で平板になります動詞や名詞と違って非過去の -i が出た後ろに=ガチがつきますが,「4月の日曜は忙しいがちだった」のようになり,「*忙しかったがち」は出ないと思います(-i 含めて語根みたいに見えるのが不思議です)
「-iを含めて語根(語幹??)みたいに見える」というのは、
まさに、-iは屈折接尾辞だと、すぐに取り出してしまう人が
多い中で、実は、morphemeというよりepimorphemeだという
傍証になるかもしれない。
https://twitter.com/fulfom/status/1414944481216970755?s=20
ふるほむ
@fulfom
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7月13日
-i が出ない形も検索したら出てきました「多がち」「デカがち」「怖がち」ナ形容詞も「静かがち」などと言えます.名詞+ガチとも見れるので,従来用法かなと思いましたが,規範的な意味上の制約違反でも使えて,その場合新語っぽく感じます「このサークルはにぎやかがちで楽しい」
イ形容詞の方は、語形が落ち着くまでにまだ時間が掛かりそうですかね。
ナ形容詞の方は、語幹が名詞扱いされているのは従来と同じだが、
以前使えなかった組み合わせも使えるようになってきているという
ところでしょうか。