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心に移りゆくよしなしごとら

1. 否定の接尾辞「ない」の連用形「なく」で節を終わらせること

形容詞の連体形、「-く」で節を終えている文章とか、
口頭の発言を最近よく察知するようになりました。

僕の個人語(idiolect)ではそれは避けるんですけど、
まあ、文体的に「変だ」っていう以外には
存在してはいけない理由も無いのかもしれません。

僕だったら、

「いなく、」

になりそうな場合には、

「いなくて、」(てで収まる。)

あるいは

「おらず、」(文語ちっくにして収まる。)

と言い換えるし、書き換えます。
後者は補充法です。

でも、最近は、

「いなく、」

で節を終わらせて、次に続けていいと思う東京共通語話者も
増えてきているみたいです。


2. ポニテ禁止

どこかの高校の校則で、ポニーテール禁止っていう条項があって、
かなり話題になっていました。

禁止の理由は男子がうなじに欲情するからだってさ。

それって、イスラームで、女性が髪を見せると、
男性が欲情するから、スカーフその他で隠せっていうのに
ある面では似ている。

でも、最近のコロナ禍で、マスクで隠すと、マスク美人、
マスク美男が増えるっていう実感もあるんで、
隠そうが、隠すまいが、欲情するやつは、欲情するんだろうと思う。

また人によってフェティッシュは違うので、
どんな髪型にしたって、どんな服装にしたって
欲情する人は欲情するんだよ。


3. (ま)ちがいさがし

「まちがいさがし」っていう遊びは、
一方を他方と比べたときの「間違い」を探すのではなくて、
両者の間の「違い」を探すものなので、
「ちがいさがし」だとは、何度か言っていますが、

その遊びはフランス語で、

Jeu de 7 erreurs (7つの間違いのあそび)

とも

Jeu des 7 différences (7つの違いのあそび)

とも言うらしい。

僕が考えたと同じようなことを
フランス語人も考えていたのね。みたいな。

7つって言うのは、キリスト教的な
「7つの大罪」っていうのと関係があるそうです。

閑話休題。

米津玄師が菅田将暉に託した「まちがいさがし」では、
少数派の「違う」方を、敢えて「間違い」と言っているようには
感じます。


4. イタコ、ユタ

多くの日本人は、結局のところ、
イタコやユタを求めているのではないかと
最近思いはじめています。

どういうことかというと、
科学的な説明ではなくて、
とにかく、「力のある人」から御宣託を受けること、
分類されることに快感、安堵を感じるのではないかと。

だから、血液型性格診断は、科学的観点から言うと「バーナム効果だよ!」って
したり顔で言っても、そういう人は屁とも思わないのです。

ガチで本気な人から、もっと軽く受け取る人までいると思うけど、

動物占いで分類されると、「あー、当たってる」って思うし、

細木から「◯◯◯」って言われると気をつけようと思う。

カラーコーディネーターなんかも、イタコに近いところがあるし、

マナー講師も、それに近いんじゃないかなと思ったりもします。

恵方巻きは、恵方を向いて食さないといけないと思うし。

なんていうか、中東的な一神教的なものよりも、
アニミズムとか、シャーマニズムとかの方が
肌に合うんじゃ無いかなあとか思ったりします。

(そこから国家神道に行くのはまた別な動きでしょうけど。)


5. 政治に興味が無い日本人

全員ってことじゃないです。

でも多くの日本人が自国の政治にも
他国の政治にも興味がない。

その典型的な発露だったのが、
ナタリヤ・ポクロンスカヤに対する態度。

ロシアを支持するとか、ウクライナを支持するとか
そんなことはどうでもよく、

ポクロンスカヤが美人だ!と大騒ぎし、
マンガ的なキャラクター画にまでしました。

国際政治的には、ロシアを支持するか、
ウクライナを支持するか、
どちらも支持しないで静観するかというのは
とても大きな意味のある選択なのですが、

その辺は横に置いて、「美人だ!美人だ!」と
お祭り騒ぎをする、お気楽極楽な人たち。

あ、もちろん、自戒の念もあります。

中共が、おそらくは、大陸中国全土の
中国語標準語による統一(など)に向けた
メディア戦士として、理塘丁真という
四川省のチベット族を投入してきました。

可愛い、可愛いとばかり言っていられない
何かを感じます。


6. ICTる

NTT東日本が、広報活動の中で、
「ICTる」というものを使っていて、
https://www.ntt-east.co.jp/eastgallery/ictru/

/アイシーティール/

と読ませるのかと思いきや、CMでは、

/アイシテル/

と歌っています。

でも、その発音だけなのか。

/アイシーティール/

があるとしたら、アクセント付与はどうなるのか。

日本語東京共通語のアクセントでは、
名詞とは違って、動詞の場合、
平板型か、-2の中高型の2種類だけということになっています。

さらには、私の観察では、
/ル/で終わる名詞など

/シャ]ネル/

から動詞を作ると、

/シャネ]ル/

と、-2の中高型になるし、

/ル/で終わらない名詞など

/タ]クシー/

から2モーラで刈り込んで

/タク/

があったとき、それに/ル/を付けると

/タク]ル/

と、-2の中高型になります。

そうなると、

/アイシーティール/

は、

/アイシーティー]ル/

にという、-2の中高型になりそうです。

でも、/ティー/というところに長母音があります。

後ろから3モーラ目と2モーラ目が
二重母音のときには、-3の中高型になるというように
斉藤『日本語音声学入門』で書かれていて、
この長母音の場合も同様に-3型になりそうです。

例えば、/カ]エル/

と同様に、

/アイシーティ]ール/

とは、なるかという疑問があります。

私の個人語的には、その規則は適用されず、

/アイシーティー]ル/

で決まりです。


7. 右寄りG

先日、右派寄りなG当事者が、
どのように、与党の老政治家を擁護するのかという
その論理を伺う機会がありました。

・政策を実現するには与党に働きかけた方が近道である。
・同性婚を求めていても私は実は、伝統的な家族になろうとしているのだ。
・左派からの「正論」の攻撃の嵐の中で、実は小心者な右派の政治家は、
 自分たちの維持してきたものが壊されてしまうのではないかという
 恐怖感を覚えていて、彼らは実は小心者である。

3つ目のポイントは、別な人から、「マジョリティーが実は
被害者であるかのような物言いは詭弁である」と論破されていました。


8. クライエンティング

某サイコセラピーカルトに、私はより若い時期に関わったことが
あります。その全体を肯定することは、今ではありませんが、
その中にあった一つの概念が、結構他の場所でも
使えるのではないかと、今でも思っています。

「クライエンティング」

「(本来は相応しくないときに、)突然時間をとって
 カウンセリングのクライエント(クライアント)のようになって
 相談を一方的にしまくってしまうこと」

これは、友人間でも、突然の電話でそれをされてしまうことが
あったり、あるいは、サシ飲みの席がそうなってしまったり。
あと、牧師さん、神父さんなんかも、突然対面で、あるいは
電話でクライエンティングされることがあるんではないかと
観察しています。


9. ルッキズム

先日、丸川大臣が、所属党の議員から、「美人」だと持ち上げられていて、
それが、ネット上で叩かれていました。

まあ、議員が、選挙の時に、美人性(美男性)によって
集票してしまうことはあると思いますが、

政治家が他の政治家を美人だと持ち上げることは相応しくないでしょう。

他方、そのルッキズムを利用してしまうのが
許されるというか、し方の無い場合もあると思われます。

ちょうど、上の発言のニュースと相前後して、ミス・オブ・ミス・キャンパスと
ミスター・オブ・ミスター・キャンパスが選ばれたことが
ネット上のニュースに載っていて、
方向性の両極端なニュースだなと思いました。

彼女ら、彼ら、ミスやミスターが、その外見を武器にして、
モデルになったり、芸能業界で活躍するのは、別に構わないと思います。

他方、他種の就職の際に、人事担当の側にルッキズムが発動して、
ルックスのいいと思う人を、そうでない人を落として
採用してしまうのは、そのプロセスが明るみに出たら
大問題になるでしょう。

政治でも、ビジネスでも、言わなければし方がない面も
あるものの、明るみに出たら、まずいこともあるでしょう。

ルックスが武器なモデル業界、芸能界などでは
それは遺憾無く発揮していいものでしょう。

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2021年3月 6日 21:49に投稿されたエントリーのページです。

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