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おぼんろ

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木曜日と土曜日行ってきました。

木曜日のマチネは、強風のため決行できず、
急遽、小屋のソトに出て、
末原拓馬さんのズタボロ一代記に。

それはそれで稀有な経験だったけど。

土曜日、やっとキャガプシーが観れました。

宗教チックなところも攻めてるし、
政治的なところにもメッセージがあるし。

言語学徒としては、「見れたい」「成れたい」
ってのが、かなり異化(イカ)してて
攻めてたなと。

これ、欧州の言語だと普通に言えそうだけどね。

Ich möchte gern sehen können.

って言えるのかな。

英語だと、canは、定形でしか
使えないから、

I want to be able to see.

って言い換えないといけないけど。

Je veux pouvoir voir.

は言えるのか??

キャガプシーは、世の人々の罪を
髪の毛と言う媒体を通して、
体の中に詰められた人形。人身御供。

キャガプシーは、お互いに壊し合うことによって
浄化(カタルシス??)に至るという。

キャガプシーが複数いるというのは違うけど、
「世の罪を担いし神の子羊」
agnus Dei, qui tollis peccata mundi....
的ではある。

そしてやっぱり、おぼんろの劇には、
平和への願いが込められている。

愛そのもののキャガプシーが
兄として愛するキャガプシーが
ウソを吹き込まれたことによって、
壊し合い、死んでしまう。

でも、蘇る。

キリストチックだ。

そして嘘もバレる。

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2017年11月12日 23:44に投稿されたエントリーのページです。

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