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恋人同士のcoidiolectについて

「外国語を身につけたかったら、
 その言語の話者の恋人を作るのが近道」

とは良く言われることですけど、
かならずしも、そうではないという話を一席。

これねー、教える側が、かなり
「自分の母語1言語だけで話す」という
覚悟を決めていて、それから、
「間違いがあったらすぐ直してあげる」
っていう意識が無いとダメです。

実際、共通言語が無かった、日英カップルで、
混合言語というかcoidiolectができているのを
見たことがあります。

日本人は、英単語はちょっと知ってるけど
文法はからっきしダメ。

英国人は、日本語ほとんど知らない。

となると、日本人がでたらめな英語で
喋って、それを、英国人が段々と「正確に」
理解できるようになってました。

例えば:

日: my grandma, she's ear getting can't using

というのは、

「私のおばあちゃんはだんだん耳が遠くなってきています」

という意味です。she'sは書きようが無いんだけど、
he ⇒ his : she ⇒ shizz

というアナロジーからできちゃったみたいです。
herって知らなかったみたいです。

それから、勘が鋭いと、標準英語からの干渉も
凄く少ないみたいで、

日:Nobu-san eating?

というのを、英国人が「正しく」過去形に
理解しているのは度肝を抜かれました。

愛の力は偉大ですよー。

新しい2人だけの言語を作っちゃうんですもん。

だから、外国語を学ぶために恋人になる場合、
教える側に、かなり強い意志が無いと
難しいです。特に、文法性がある言語や、
名詞の格変化、動詞の活用が複雑な言語の場合、
「甘く」してると、2人だけの簡単化された
言語に流れていきがちです。

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2012年8月14日 12:29に投稿されたエントリーのページです。

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