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実は間違えて覚えている!? カタカナ語(All About)

実は間違えて覚えている!? カタカナ語(All About) - エキサイトニュース
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20111216/Allabout_20111214_5.html

これ、中には、「言語学的に説明」できるものもあるんですけどね。

言語学は「間違いだ!」「間違いだ!」とだけ
声高に叫んで終わりにはしません。

 ×アタッシュケース
 ○アタッシェケース

(注記: これは、ュとェが形が似てる故の混同。
     ジェラッシック・パークとか、ジェラルミンなんかと
     同様。コンシエルジェもあったなぁ。)

 ×アボガド
 ○アボカド

 ×ジャグジー
 ○ジャクジー

(注記: これは、前後を有声破裂音に囲まれた故の/k/の
     同化且つ有声化ですかねぇ。)

 ×キューピット
 ○キューピッド

(注記: これは有声破裂音の促音(重音、gemination)の
     無声化です。ベットとか、グッツ(←グッズ)なども)

 ×シュミレーション
 ○シミュレーション

(注記: 音位転倒 metathesisです。)

 ×ナルシスト
 ○ナルシシスト

(注記: 同じ音の連続が落ちるという。haplologyと言います。
     英語のmophophonology(形態音韻論)に対応する
     露語の術語はmorfonologijaで、haplologyが起きています。)

 ×フューチャリング
 ○フィーチャリング

(注記: これは、よりよく使われる形が、よく知られてない形に
     取って代わってしまうという現象かと思われます。)

--

他に、ブロマイド→プロマイドなんかはなんなんでしょうね。
「プロ」の方がよく出て来る音の並びだからでしょうか。

あと、文字の並びから、音の並びを導き出す際の
phonics的な規則が途中まで適用された故の誤用もあります。

ストレイジは、ストーレ(ッ)ジの方が原音に近いですし。

あと、原語(英語)のphonicsが複雑すぎて、
日本語内では平準化が起こってしまった例もあります。

リザーブ

  ↓

リザベーション
(こちらはレザベーションの方が原音に近い)

ビバリー・ヒルズ
(これはベバリー・ヒルズの方が原音に近い)

ビバレッジ
(これはベバレッジの方が原音に近い)

About

2011年12月16日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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