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E電の再来

NHK教育テレビがEテレになるとか。

あやういなぁ。
まあ、非定着確定ではないですけどね。

E電のときの、非定着の理由はというと:

全部が頭文字の頭文字語の場合は、
部分部分がわからなくても
まあ、違和感無く受け入れられます。

EDとか、MRSAとか、AIDSとか。

一方、片方が頭文字で、片方が、
フツーに意味を持つ形態素だったり
2モーラ短縮形式等であるばあい、
やはり、頭文字にも同程度の情報量、
すなわち、所記(記号内容)側に
決まった意味があることが要求されます。

例えば、JリーグのJは「日本」のことだって
一意的に決まってきます。

でも、E電の場合は、命名者集団の側からして
色々な意味を持たせようとして、
結局は、なんの意味も無くなってしまった
という例でした。

所記(記号内容)側に確定した
あるいはある程度定まった意味が無いというのは、
いわゆるcranberry形態素のcranの様な感じに
なんらかの力学で定着してしまった場合以外は
やっぱり不安定要因になります。

EテレのEに「教育、education(al)」を
読み取れる日本人がどれだけの割合でいるかどうか、
ちょっと心許ないです。

また、E電のときのように、
「いろんな意味」を込めようとしているとしたら
やっぱりダメでしょう。

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2011年5月28日 11:41に投稿されたエントリーのページです。

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