合成という形態論的(あるいは言語によっては統語論的)
プロセスが、元の要素の短縮を伴わなければならないわけではないですが、
近年の日本語においては、合成が短縮を伴うことが
多くなっています。
例えば、
アカデミック+ハラスメント→アカハラ
シー・シェパードを、マスコミは、シーシェパと書いたり、
SSと書いたり。
シェパード→シェパ→S
短くなればなるほど、情報量は少なくなるので、
コンテクストへの依存度が高くなり、
コンテクストを共有していない相手には
伝わりにくくなります。
「写真」は、東京メトロ内のポスター。
コロプラも、位置ゲーもよくわかりません。
まあ、当初戸惑われることを狙っているのでしょうが。
位置ゲーは、位置+ゲームと読み解くことができますが、
でも、内容まではわかりません。
コロプラとは、これらしいです。
http://pc.colopl.jp/pages/wl/welcome.html
結婚式前に妊娠していて結婚することを、
ずうっと「できちゃった結婚」→「でき婚」と
言い習わしてきましたが、
つい最近、その「生々しさ」をオブラートに
包もうとしたのか、「おめでた婚」という
言い方が見られました。
でも、これは、すぐに「おめ婚」と短縮されることが
判明してか、使われなくなりました。
短縮された形式が「ダメ」なので使われないという例です。
フランス語では、PDというと、pede(ホモ)と同音に
なるので、民主党(parti democratique)はフランスでは
できにくいとか。
(フランス語を含む二言語・多言語地域では、
できちゃうこともあるみたいですが。)