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とあるインディーズ歌手の音声観察

酒井耕兵くんの
http://www.coredgrafix.com/kohei/
3曲入りCDを聴いているのですが、
音声学的に感じとったこといくつか。

・語末あるいは、音脚(foot)末の狭母音/u/
そしてときどき/i/を落とすことは、
Mr. Children辺りから流行り始めたと
僕は思っているのですが、
酒井くんも、同位置の/u/を
良く落として歌ってます。

それは大したニュースではないのですが。

・母音間の/b/や、たまに/w/の異音として、
有声唇歯摩擦音[v]がしょっちゅう出ています。
これまでは、母音間の/b/の異音として、
有声両唇摩擦音[β]を出すというのが常道でしたが、
日本人も、日本語の中で、唇歯摩擦音を
出すようになってきているんですね。
と妙な感慨。

・あと、「こぶし」的なノリで、
子音、母音を、「咽頭化」している箇所が
あります。面白い!

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<追記>

「咽頭化」だと思ったものは、
咽頭化だけでなく、phonationの
creaky voice化も加わっているかも
知れません。

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2009年7月19日 15:14に投稿されたエントリーのページです。

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