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2012年12月 アーカイブ

2012年12月 7日

レクチャーコンサートへのお誘い

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近く、沼野ゼミ主催のレクチャーコンサートをおこなう。
題して「ロシア音楽の夕べ」。グリンカからラフマニノフまで、ゼミ生たちがスライドや映像を交えて作曲家や作品を解説し、アートや文学との関わり、日本との意外なつながりを紹介したうえで、演奏をお届けする。

私たちと一緒にクリスマス前のひとときをロシア色に染めて過ごしませんか?
亀山学長も特別参加してオネーギンのアリアを歌ってくださいます。

ぜひご来場ください(手作りコンサートで演奏はプロではありません。あらかじめお赦しのほどを)。

日時: 2012年12月21日(金)16:10-19:10
場所: 研究講義棟4階 422総合文化研究所セミナー室
   (入場無料)

総合プロデュース:千葉元
司会:大口みのり

① Михаил Глинка ミハイル・グリンカ 
歌曲 『ああ、いとしい人、美しい娘よ』 『告白』
 解説:本間尚 
 歌:小林優美 ヴィオラ:千葉元 コントラバス:市川愛実 ピアノ:沼野恭子

② Модест Мусоргский モデスト・ムソルグルスキー 
『展覧会の絵』より
 解説:鯉沼なつ希 
 ピアノ:「プロムナード」「カタコンベ」千葉元、「バーバ・ヤガー」沼野恭子

③ Пётр Чайковский ピョートル・チャイコフスキー 
オペラ 『オネーギン』よりアリア2曲
 解説:石崎麻衣 
 歌:亀山郁夫(特別出演) ピアノ:沼野恭子

④ 映画 『ひまわり』よりテーマ曲(ヘンリー・マンシーニ)
 解説:伊藤由紀
 ヴァイオリン:秋保友美+内田三早希 ピアノ:千葉元

⑤ 映画 『モスクワは涙を信じない』より主題歌 『アレクサンドラ』(セルゲイ・ニキーチン)
 解説:伊藤由紀
 歌:鶴田さおり+本間尚 ギター:松本幸之助(友情出演)

⑥ Сергей Прокофьев セルゲイ・プロコフィエフ
『サルカズム』
 解説:武良薫
 ピアノ:千葉元

⑦ Сергей Рахманинов セルゲイ・ラフマニノフ 
絵画的練習曲集 『音の絵』op39-3
 解説:鶴田さおり
 ピアノ:千葉元

広報:吉田絢音、渡部壮太
ポスター・プログラム:吉田絢音
受付:鶴田さおり、鯉沼なつ希
撮影・録音:五月女颯
会場設営:大場千樹

2012年12月22日

手作りコンサート無事終了

21日、ゼミ生たちによる手作りレクチャーコンサート「ロシア音楽の夕べ」が無事終了した。


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   会場風景


レクチャーと生演奏はそれぞれ個性的で、ロシア音楽史を駆け足でたどるという当初の目的がそれなりに形になっていたのではないかと思う。プログラムの内容が充実していたとすれば、それはひとえに総合プロデュース千葉元くんの熱意によるもの。千葉くんがいたからこそ実現できたコンサートだ。
それに加えて、会場の設営から飾り付け、パワーポイントや台本の作成、ポスターとプログラムの作成、お客様の誘導、プログラムとプログラムの間の機敏な入れ替わり、アンケートの実施、打ち上げの準備、片付けとすべてにわたり本当に全員が協力してこのイベントを盛り立ててくれた。たった1回しかリハーサルができなかったのに全体がスムーズに進行したのは驚異だった。

2012年12月21日は奇しくもマヤ歴で「終末の日」とされる日にあたっていたが、終末も来なかったようだし、私たちにとってはきっと素敵な夜としていつまでも記憶に残るだろうと思う。
自己満足と言われても、まあ構わない。私はこのイベントを創造していくプロセスそのもの、ゼミ生たちの新しい魅力や才能を見出す過程そのものが楽しかった。


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   レクチャーの様子


聴きに来てくださったすべての方にお礼申し上げます。
お忙しいなか時間を割いて素晴らしい歌を披露してくださった亀山学長、ありがとうございました。オネーギンのアリア、最高でした!
参加してくれたゼミのみんなは私の誇りです。ありがとう!!


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ドレスコードを「クリスマスレッド」にしたので、みな衣裳のどこかしらに赤が入っている。

2012年12月24日

コンツェルト公演 『巨匠とマルガリータ』 

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12月23日(日)早稲田大学学生会館で、ロシア語劇団 「Концерт コンツェルト」による芝居 『Мастер и Маргарита 巨匠とマルガリータ』(ミハイル・ブルガーコフ原作)を観てきた。

コンツェルトというのは、かつて私も学生時代に所属していた大学間交流ロシア語劇団である。敬愛する Татьяна Борисовна 野村タチヤーナ先生の呼びかけで1971年に始まり、毎年暮れに公演をおこなってきた。今回は42回目にあたる。
1999年からはベラルーシ出身の演出家ナターリヤ・イワーノワ先生の指導を受けている(イワーノワ先生は本学で教鞭を執ってくださっている)。早稲田と外大の学生がほぼ半々といったところだが、法政や日本女子大の学生も参加しているという。

これまで、古典作品ではドストエフスキー『罪と罰』、ゴーゴリ『検察官』、チェーホフ『三人姉妹』など、現代ロシアの作品ではヴェネジクト・エロフェーエフ『ヴァルプルギスの夜、或いは石像の跫音』などを高い完成度で上演してきた。

しかし今回の『巨匠とマルガリータ』は、どたばた喜劇風の1930年代モスクワと荘厳な古代イエルサレムが交代で現れる大作である。いったいどうやってその対比を表現するのかと思っていた。
出来ばえは期待を越え、早稲田大学院の中村軌久くんの演出はじつに効果的、カーテンを巧みに用いて2つの時空間の移り変わりを示し観客を飽きさせなかった。悪魔ヴォラントを仮面にしてアザゼッロやヘッラらに「集団」でヴォラントのセリフを語らせたのも面白かった。
ヘッラを演じた早稲田の船越めぐみさんの演技は、小説を読んで思い描いていたヘッラにぴったりでカッコよかった!

そして、何と言っても素敵だったのはマルガリータを演じた外大の鎌田紗矢香さん。明るくて可愛らしい普段の鎌田さんは影をひそめ、ひたむきに巨匠を愛する情熱的な「大人の女」マルガリータにしか見えなくなったほど。モスクワに「演劇留学」をした成果がいかんなく発揮された舞台だった。

2012年12月29日

今年もお世話になりました

今年も残すところわずかになった。

本学ロシア語科を支えてくださっている専任スタッフや講師の皆様、1年間お世話になり、ありがとうございました!

今年4月の懇親会のときに撮った記念写真。
 ↓
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アンナ・ブガーエワ、岩崎理恵、ナターリヤ・イワーノワ、エカテリーナ・グートワ、東井ナジェージダ、丸山由紀子、匹田剛、広岡直子、八島雅彦、古川哲、イリーナ・ダフコワ、前田和泉、浜野アーラ、高橋清二の各先生。
ここには写っていないが他に、鈴木義一、古賀義顕、加藤栄一、吉岡ゆき、原ダリヤ、エカテリーナ・コムコーワの各先生もロシア語スタッフだ。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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