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新着情報「コミュニティ通訳養成のための講師育成研修」を開催しました

2017.07.06

「コミュニティ通訳養成のための講師育成研修」を開催しました

2016年に来日した外国人観光客は2400万人を超えており、2020年のオリンピック・パラリンピックに向けてますます増加することが見込まれることから、災害など緊急時に多言語対応できるよう準備することが求められています。また、日本に在住する外国人も238万人と急増しており、自治体や国際交流協会などではコミュニティ通訳の育成が急務となっていますが、通訳として活動したい方は多くいるにも関わらず、コミュニティ通訳を育成できる専門機関や講師が不足している現状です。
そこで、言語文化サポーター登録者を対象に、「コミュニティ通訳養成のための講師育成研修」を開催して、今後講師として活躍できる人材を育成しました。研修には、選考を通過した言語文化サポーター9名が参加し、講義用資料を作成して模擬講義を行ったり、互いの講義について議論したりと内容の濃い2日間の研修を受け、最後に修了証を受け取って笑顔で終了しました。

〇日時:平成29年6月3日(土)・7月1日(土)10:00-16:00 
 
〇場所:東京外国語大学 多言語・多文化教育研究センター
    (東京都府中市朝日町3-11-1 東京外国語大学 研究講義棟319)
 
〇講師:内藤 稔(東京外国語大学 大学院総合国際学研究院講師)

〇受講者:言語文化サポーター登録者 9名
※言語文化サポーターは、東外大卒業生、大学院生(正規留学生を含む)、教職員等で構成された組織で、平成29年6月末現在で105名が登録しています

〇内容:
【1日目(6/3)】
10:00-12:00
・本研修の目的とねらい
・コミュニティ通訳養成のための研修内容に関する講義
・通訳演習の実践(リテンション、リプロダクション、逐次通訳など)
13:00-16:00
・グループによる通訳演習の作成(対象者に応じた演習内容の選定、テーマの設定など)
・作成した演習についての相互評価
・全体ディスカッション
・次回までの課題(講義用資料および逐次通訳ロールプレイ用シナリオの作成)の説明

【2日目(7/1)】
10:00-12:00
・講義用資料をもとにした模擬講義
・個々人の模擬講義に対するフィードバック
13:00-16:00
・逐次通訳ロールプレイ用スクリプトの発表
・個々人の発表に対するフィードバック
・全体ディスカッション
・まとめ

 ▼詳細はこちらをご覧ください(「コミュニティ通訳養成のための講師育成研修」報告.pdf)