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フランス言語文化の参考図書(和書)

 ホームページを開設して以来、よくフランス語やフランス文化についての参考図書を紹介してくださいというEメールが届くようになりました。とりあえず急場しのぎで、この参考図書を作りました。おそらく1・2年生の方々に参考になるのではないかと思います。同時にフランス語専攻の先生方が、こうした参考図書の類を図書館に計画的に入れるのを怠ってきたことがよく分かりました。大いに反省する必要があると思います。

目次

 1.辞書
 2.学習書
 3.文化・社会一般
 4.語法

注意 ( )内は東京外国語大学附属図書館の分類番号です

1.辞書

仏和辞典(机上版)

『小学館ロベール仏和大辞典』, ロベール仏和大辞典編集委員会編, 小学館, 1988 (N/a3/133)

『仏和大辞典』, 伊吹武彦他編, 白水社, 1981 (N/a3/94)

仏和辞典(標準版)

『ロワイヤル仏和中辞典』, 田村毅他, 旺文社, 1985
(持ち運び可能なサイズとしては最も充実した辞書)

『Le Dico 現代フランス語辞典』(第2版), 中條屋進他, 白水社, 1998
(サイズは小さいが強い味方になってくれる)

『クラウン仏和辞典』(第4版), 天羽均他, 三省堂, 1995
(レイアウトが優れているように思える)

『白水社ラルース仏和辞典』, 三宅徳嘉・六鹿豊監修, 白水社, 2001
(語数こそ8000と少ないが驚くべき仕上がりの語法辞典と言える)

仏和辞典(ポケット版)

『ロワイヤルポッシュ仏和・和仏小辞典』, 田村毅他編, 旺文社, 1992
(ポケット版も1冊持っていると何かと便利です)

『ポケットプログレッシブ仏和・和仏辞典』(第2版), 小学館, 1994

和仏辞典

『コンコルド和仏辞典』, 高塚洋太郎他編, 白水社, 1990
(語数は最大級。付録として観念や感情表現、日本の風俗や事物の言い方が載せられていて便利)

『現代和仏小辞典』, 三宅徳嘉他編, 白水社, 1994
(「山椒は小粒でもピリリと辛い」、そんな辞書)

2.学習書

入門(非専攻語として)

『コレクションフランス語 1 入門』, 田島宏編, 白水社, 1998
(最初の一冊はこの本から)

『ゼロから話せるフランス語』(CD付), 川口裕司、川口恵子、クリスティアン・ブティエ, 三修社, 2000
(とりあえず簡単な会話と最低限の文法をマスターできる)

初級(専攻語として)

『コレクションフランス語 2 初級』, 田島宏編, 白水社, 1998
(優れたスタッフによる初級フランス語教科書)

『コレクションフランス語 3 文法』, 西村牧夫、曽我祐典、田島宏, 白水社, 2000
(3人の文法学者が初級文法を平易に解説してみせる)

『解説がくわしいフランス文法問題集』, 西村牧夫, 白水社, 1999
(実によくできた初級文法問題集)

『パリのフランス語入門』(CD付), 川口裕司、フランソワ・ルーセル, 三省堂, 2001
(日常会話と文法を総合的に学習。20課以降は中級者も利用可能)

日常会話

『Diplosフランス語会話マニュアル』, Andr・Gardella他, 朝日出版社, 1989
(日常の様々な場面の会話を網羅)

『基本表現別 フランス語コミュニケーションの方法』, 倉方秀憲訳, 第三書房, 1995
(テーマ別の表現を学びながら日常会話を学ぶ)

3.文化・社会一般

『事典 現代のフランス』(増補版), 新倉俊一他編, 大修館書店, 1997 (図書館には改訂新版(1985)しかないのが残念。 A/302/203a)
(映画、モード、料理などフランス事典ならではの内容である。フランスの言語・歴史経済・文化に関する簡単な概説を知りたければ、まずこの本を読めばよいであろう)

『読む事典 フランス』, 菅野昭正他編, 三省堂, 1990 (A/302/735)
(上の事典より読みやすく、複数の著者がそれぞれの項目を書き下ろしている。各項目の最後にある参考文献が有益)

『フランス料理用語辞典』, 山本直文著, 日仏料理協会編, 白水社, 1995 (N/596/3)

『ラルース料理百科辞典』, 三洋出版貿易, 1981

『料理フランス語の入門』, 黒木義典著, 白水社, 1983 (N/a7/146)

『フランス料理の本』(新装版)全5巻, 辻静雄編, 講談社, 1986(筆者愛用の本)

『フランス・モード基本用語』, 深井晃子他, 大修館書店, 1996 (N/383/13)

『フランス革命事典』, フランソワ・フュレ, モナ・オズーフ著, 河野健二, 阪上孝, 富永茂樹監訳, みすず書房, 1995 (A/235/126/1-2)

『フランス政治百科』, J.E.S.ヘイワード著, 川崎信文他訳, 勁草書房, 1986-1987 (A/312/494/1-2)

『法廷通訳ハンドブック』, 最高裁判所事務総局[編], 最高裁判所事務総局, 1991 (A/327/79/2)

『経済フランス語辞典』, 平出价弘編, 白水社, 1992 (N/330/10)

『仏和・和仏経済フランス語実務用語集』, 松本正編, 第三書房, 1987 (N/330/9ア)

『ラルース社会学事典』, R・ブードン他編, 宮島喬他訳, 弘文堂, 1997 (A/361/987)

『ラルース哲学事典』, D・ジュリア著, 伊東道生, 野村直正, 庭田茂吉編訳, 弘文堂, 1998
(配架先は海外事情研究所であるため閲覧が少し難しい)

『ラルース言語学用語辞典』, J. デュボワ他著, 伊藤晃他編訳, 大修館書店, 1980 (A/810/249)

『フランス故事ことわざ辞典』, 田辺貞之助編, 白水社, 1976 (N/388/25)

『フランス語ことわざ用法辞典』, 調佳智雄, ジャン-マリ・ルールム共著, 大学書林, 1995 (N/388/33)

『図解和仏辞典』, 福井芳男監修, エディション・フランセーズ, 1988

『仏和理工学辞典』, 四訂版, 日仏理工科会編, 白水社, 1989

『フランス名句辞典』, 田辺保編, 大修館書店, 1991,

『フランス文学事典』, 日本フランス語フランス文学会編, 白水社, 1979 (A/9N-3/3)

『フランス文学講座』第1巻~第5巻, 福井芳男, 大修館書店, 1976-1980 (A/9N-5/52/1-5)

『フランス文学史』, 饗庭孝男他編, 白水社, 1992 (A/9N-2/21)

『フランス文学史』, 田村毅, 塩川徹也編, 東京大学出版会, 1995 (A/9N-2/34)

『フランス文学を学ぶ人のために』, 田辺保編, 世界思想社, 1992

『フランス学を学ぶ人のために』, 田辺保編, 世界思想社, 1998

『フランス語フランス文学研究文献要覧』, 日本フランス語フランス文学会編, 日外アソシエーツ, 紀伊國屋書店, 1984- (A/9N-3/7a/79-)
(日本におけるフランス語学とフランス文学関係の研究については、まずこれを参照)

『フランス語フランス文学専門家事典』, 日外アソシエーツ株式会社編, 日外アソシエーツ, 1985 (A/9N-3/5)
(役にたつが少し古いのが残念)

4.語法

『新フランス語文法事典』, 朝倉季雄, 白水社, 2002
(木下光一氏によって大幅に内容が付け加えられた。初版であるため残念ながら誤植があるものの、現状では最も網羅的文法解説と言える。旧版はN/a5/167)

『現代フランス語法辞典』, P.リーチ他編, 大修館書店, 1975
(約300の見出し語について、統辞的な可能性を下位分類し、それぞれについて例文があがっている。ときおり意味論的・語用論的な同義語解説があり有益である)

『例解フランス語用法辞典』, H.ボナール他, 主婦の友社, 1978
(約1900の見出し語についてさまざまな構文を分類しているが、例文が少なく、分類が首尾一貫していないのが残念)

『現代フランス類語辞典』、第3版, P.リーチ他, 大修館書店, 1986 (N/a3/77)
(類義語の違いが統辞的側面や、意味論的・語用論的な側面から簡略に説明されており、解説を読むと思わず納得してしまうと同時に、類義性が実に微妙な問題であることも教えられる)

『DSFフランス語法辞典』, P.セレリエ他著、西村牧夫他編訳, 白水社, 1988
(1979年に出版された原著を編者が大幅な修正を加えて翻訳しており、原著よりもはるかに有益な内容になっている)

『フランス文法論 : 探索とエッセー』, 朝倉季雄, 白水社, 1988 (N/a5/262)
(エッセーではあるが教えられるところの多い好著)

『改訂版 フランス語ハンドブック』, 新倉俊一他, 白水社, 1996
(とてもバランスのよい文法と語法の解説書であり、筆者愛用の1冊)

東京外国語大学(TUFS) 川口裕司研究室