東京外国語大学記述言語学論集『思言』
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 『思言』とは、東京外国語大学の風間ゼミによる記述言語学研究室での諸研究の成果をまとめた年刊の研究紀要である。特に、本研究室での修論・卒論がそのもとになっている。本研究室では最終的に完成した卒論・修論をもとに、毎年その発表会を行っている。そこでの発表は言語学会等に近い形式で行っている。その発表会での予稿集が本研究論集のもととなっている(ただしその予稿は6ページでなく8ページまでとしている)。一般に研究室単位の紀要などでは、卒論の要旨はあっても一つにつき半ページ~1ページぐらいなのがふつうである。卒論のレベルというものは、もちろんそれほど高いものではないからだろう。本集ではそれに8ページをあてているわけで、これらが未熟なものであるのは承知の上であり、一つのワーキングペーパー集として、広く御批判御叱正を賜りたいと考えている次第である。他方でこうした論集がでることで、後輩たちがより良い修論・卒論を目指す動機や目安になればと考えている。つまりはこうした過程を積み重ねることで少しずつ当ゼミの卒論・修論がレベルアップしていくことを願っている次第である。
 他方で、OBOGをはじめ、寄稿を申し出てくださった方々の論文を掲載している。11号からは査読も行うようになった。今後は掲載論文のほうもさらに充実したものとなっていくよう願っている。13号からは、山田怜央君の助けをいただいて電子版を風間HPに掲載することになった。なお12号までは大学の競争的経費を申請してこれを賜って刊行したりしてきたが、他方、電子化と財政難を原因に印刷への大学の公費使用は禁止された。
 論集の名前である『思言』の由来について触れておく。これは文字通り「言を思う」ということであるが、別の意味合いもある。恥ずかしながら風間は東外大で「おもしろいぞ言語学」という題名での授業を数年来行っていて、これは略称「おもげん」と呼ばれている。「言語学、そして言語はおもしろい」と思い、それを伝えていきたいと考えたその初心を常に忘れたくないと考え、このような名づけとした次第である。
 本紀要『思言』は、今までのところ、全国の言語学科のある大学や言語の研究機関、主に記述言語学の研究者等に配布している。
 これまでも本紀要に対しては、さまざまなアドバイスや御教示をいただいた。今後も御指導御鞭撻を賜りたい。今後も改善に努めていくとともに、これまで本紀要の刊行を支えてくださった方々にこの場を借りて深くお礼申し上げたい。

東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授 風間伸次郎