クラクフ留学日記〜銀行口座を作ろう〜
2022.05.12 その他,ポーランド,ポーランド語,ヤギェロン大学
Dzień dobry! こんにちは!
今回は、ポーランドで銀行口座を作った時のお話をします。主に、以下の4点について書き残します。
- 銀行口座を作ることになった経緯
- 作る前に
- いざ銀行へ
- その後
- 銀行口座を作ることになった経緯
そもそも、なぜ現地の銀行口座が必要になったのかといいますと、主には、ポーランド政府からいただく奨学金を受け取るためでした。ヤギェロン大学の留学生担当者の方からは、「早く銀行口座を作るほど早く受け取れる」と伺ったため、早急に作りに行くことにしました。
2. 作る前に
基本的に、外国人が銀行口座を作るためには、「パスポート・滞在許可書・現地での有効な住所・現地での在職/在学証明書類」等が必要とされています。
しかし、「現地での在学証明」という書類の基準が銀行によっても異なるらしく、同期の学生が行ったとある銀行では、学生証の提出を求められたそうです。私たちが口座を作った当時は、まだ学生証を入手していなかったため、学生証以外の書類で口座を作れる銀行を探す必要がありました。
最終的に、外大のネイティブの先生から助言をいただき、PKO Bank Polskiという銀行で、
Konto dla Młodych(若者向け口座)という種類の口座を作ることにしました。
3. いざ銀行へ
2021年9月29日のことでした。パスポート、ヤギェロン大学の受け入れ証明書、入寮許可書、奨学金支給決定書類・・・等々の重要な書類を持って、銀行に向かいました。
(銀行の外観と内部 ※実際に行ったところとは別の支店です)
私は、日本においてさえ、一人で銀行口座を開設したことがありませんでした。ましてやポーランドできちんとできるだろうか、と心配でなりませんでした。
日本の銀行と同じく番号札を取って順番を待ち、自分の番が来て、「口座を作りたいのですが〜」と伝えます。きちんと伝わりました。ここまでは安心です。
ところで、その当時は今以上にポーランド語の能力に不安があったため、「銀行口座を作る際には英語で対応していただこう」と心に決めていました。しかし担当してくださった銀行員の方は、あまり英語が得意でない様子。なんと全てポーランド語で手続きを進めることとなりました。
そんな私の心配をよそに、銀行員の方はテキパキと必要な情報を聞き取り、PCに入力していきます。ただ、日本の住所をポーランドの地域区分に置き換えて入力する際には、少し困っていらっしゃるようでした。また、両親の名前まで聞かれましたが、これはポーランドの事務手続きでは一般的なことだそうです。
(手続きに使ったタブレットは、日本のメーカーの製品でした。ちょっと嬉しいです。)
必要情報の入力が終わり、次に、オンラインバンクで使うパスワード等の設定と、銀行のアプリケーションのインストールおよび設定を行いました。口座番号などを記した、口座作成の確認書も印刷していただけます。
ちなみに、その際に教えていただくnumer klienta(お客様番号)は、アプリケーション等では確認できないため、ここできちんとメモしておくようにしましょう。一見使うことがなさそうに見えても、後々オンライン決済をする際に必要になりました。
最後に「2週間後くらいに、学生寮にデビットカード(兼キャッシュカード)が届きますよ」と教えていただき、全ての手続きが終了しました。
おや、銀行口座を作ったのに、なにか足りません。そう、通帳は?
調べたところ、欧米では通帳はすでにほとんど使われておらず、銀行口座の管理はキャッシュカードやインターネットバンクが中心となっているそうです(知りませんでした)。留学の記念として(?)通帳が欲しかったので、少し残念でした。
4. その後
銀行口座を開設して、あとはデビットカードの到着と、奨学金の振り込みを待つのみとなりました。待ちに待ち、奨学金が初めて振り込まれたのは11月10日、デビットカードを入手できたのは11月30日でした。
奨学金については、いただけるだけでとてもありがたいと思っておりますが、デビットカードに関しては、どうしてこのようなことになったのか書き残しておこうと思います。
「2週間後、寮に届く」と言われていたデビットカードはいっこうに来ませんでした(なんとなくそんな予感はしていました)。これについては私にも非があり、銀行口座開設の際、寮の部屋番号を伝えなかったため、スムーズに届かなかったものと思われます。
そこで、再度寮に郵送してもらうよりは、直接銀行の支店でカードを受け取りたいと、口座を作った支店に向かいました。が「寮に再送するから待っていて」との返答。やはり届きません。諦めずにもう一度お願いしに行くと、今度は銀行の支店で受け取れるよう手配していただけることになりました。
そうしてようやく、デビットカードを入手したわけです。
(デビットカード兼キャッシュカード)
ちなみにデビットカードが無くとも、銀行のアプリケーションを使って、お店での電子決済やATMでの現金の出入金は可能です。(「クラクフ留学日記〜買い物について〜」でも、これについて少し触れました)
こんなところで、銀行口座開設についてのお話は終わりとします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。