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ウィーンの建築めぐり

2016.03.14 ウィーン大学,ショートビジット,ドイツ語

こんにちは。現在私はウィーン大学のドイツ語集中コースにショートビジットで3週間留学しています。今回はウィーンの著名な建築について書きます。

「世紀末ウィーン」と言われるように、ウィーンでは19世紀末に美術・建築・音楽などの分野で独特の文化が栄えました。現代のウィーンにも、その時代に作られた建物や芸術があります。

カールスプラッツ駅にはオットー・ヴァーグナーがデザインした駅舎(パビリオン・カールスプラッツ)があります。この建物の向かいにはお揃いの形をしたカフェがあります。



また、地下鉄のU4とU6は都市鉄道(Stadtbahn)という在来線を利用しており、こちらの路線の駅舎もオットー・ヴァーグナーがデザインしました。白と緑色の配色がパビリオン・カールスプラッツとよく似ています。電車が止まっている写真の路線はU6です。


オットー・ヴァーグナーはウィーンの世紀末を代表する建築家で、ウィーンに著名な建築を数多く残しました。郵便貯金局もその1つです。この建物のホールの天井には採光窓が付いていて、モダンデザインの先駆的建築として有名です。この郵便貯金局は現在も営業しており、博物館も併設しています。この他にも、ウィーンにある彼がデザインした建物はマヨリカ・ハウス、アム・シュタインホーフ教会があります。



王宮の前にも、有名な世紀末の建物があります。アドルフ・ロース作のロースハウスで、現在は銀行になっています。一見普通の建物ですが、建てられた当初は装飾性がなさすぎて批判の的になりました。ちなみに現在現地での両替でレートが一番良いのは銀行だそうです。


中心部からは少し離れますが、ウィーン郊外のハイリゲンシュタット駅の前には、巨大な集合住宅があります。オットー・ヴァーグナーの弟子カール・エーンが設計したカール・マルクス・ホーフです。労働者向けの集合住宅で、この建物を挟んで駅と反対側には、広場があります。カール・マルクス・ホーフがある第19地区は東京の世田谷区と姉妹都市だそうです。ちなみに、この地区にはベートーヴェンが「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いた家や、彼が住んでいた家、マーラーのお墓、ワインとシュランメル(オーストリアの大衆音楽)の生演奏が楽しめるホイリゲという居酒屋もあり、ウィーンの中心街にある定番の観光地だけでは物足りないという人におすすめです。ウィーンの郊外ではワインの生産も盛んで、この地域の丘にはブドウ畑が広がっています。






古風な町並みが多いウィーンで、ひときわ目立つのはフンデルトヴァッサーの作品です。ウィーンにあるもので有名な作品は、シュピッテラウ焼却場、フンデルトヴァッサーハウス、クンスト・ハウス・ウィーンです。
この建物はシュピッテラウ焼却場というゴミ処理施設で、ゴミを焼却したときの予熱を周辺地域の暖房に使っています。シュピッテラウ駅の前にあるので、駅の窓からも建物の派手な装飾が見えます。


フンデルトヴァッサーハウスは、ウィーン市内にある市営集合住宅です。この建物もフンデルトヴァッサーの代表作です。直線を嫌い、自然との共生を目指した彼の建物に実際に行ってみると、床がぼこぼこしていて、木が建物の一部として植えられているのが分かります。フンデルトヴァッサーハウスは今でも住居として使われているので建物の内部見学はできませんが、同じ様式で建てられたこの家の向かいにある「フンデルトヴァッサー・ヴィレッジ」というお土産屋さんには入ることができます。



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