東京外国語大学 オランダ語サマースクール2010

最終更新日:2010年7月10日

風車画像

御挨拶

今、このオランダ語サマースクールのページを開いているのはどのような関心からでしょうか?オランダ語を少しでも学んでみたいと思われたのはどのようなきっかけでしょうか?

1600年に始まった日本とオランダの関係はすでに400年以上と長く、また深いにもかかわらず、風車とチューリップというオランダの固定化されたイメージを超えることはなかなか難しいことなのかもしれません。 日本では江戸時代、オランダ語は西欧の社会や学問、医学などいわゆる蘭学を学ぶためには必須の言語でした。しかしながら開国以後、英語にその座を奪われてしまったのは周知の通りです。このため、現在の日本で気軽にオランダ語を学ぶ機会はほとんど無いようです。 オランダ語の必要性は何も蘭学研究だけにとどまりません。あまり知られてはいませんが、一時オランダは世界の全大陸に領土を有していました。そして、その影響は今なお残っています。例えば、長きにわたりオランダの統治下にあったインドネシアの研究を少しでも歴史的に深めていこうとすれば今なおオランダ語文献の購読は不可欠です。また、カリブ海に浮かぶアンティル諸島の中には今もってオランダ領の島が幾つか存在し、オランダ語が話されています。 もちろん、17世紀に世界の覇権を握り、以後様々な分野において影響を与えてきたオランダ本国を対象とした諸研究にはオランダ語が要されます― 分野を問わず挙げればきりがありませんが、フェルメールに代表される絵画や、アンネの日記、子供たちに人気のある絵本ミッフィー、伝統ある植物の品種改良・栽培、熱帯魚飼育(アクアリウム)の先進技術、さらにはJ.ティンベルヘン(ティンバーゲン)らによって20世紀初頭に劇的な発展を遂げた計量経済学など。 担当者自身の専門分野は景気循環を中心とした経済学史ですが、オランダに関する内容をなるべく多岐にわたってお話したいと思っております。

きっかけは何でも結構です。オランダに旅行をしてみたい方から研究にオランダ語を要する方まで、様々な目的を持った皆様方のご参加、心よりお待ちしております。

2010年度オランダ語サマースクール代表
大槻 忠史