存在と所有の表現のコーパス調査

 

礒部 正健

 

es gibt構文の中に「所有」を意味する場合があるかどうかを調べようと思い。

Mannhaimer Korpra2を資料にKWIC Concordanceを用い例文を探してみた所、

181例が出てきた。

参照:mk2-AA  mk2-AB  mk2-AC

 

分析:あまり詳しい分析はできなく当たり前だが、es gibtは大まかに考えて全て「存在」の意味で

訳す事ができる事がわかった。文法的に正しいかは分からないがいくつか例文が思い付いたので、あげてみる。

1 店主がHeute gibt es bei uns eine gutes Milch.

 いい牛乳が入った=店が所有(?)

2. Bei ihm gibt es ein Zapfhahn in der Küche.

 彼の台所にビアサーバーがある=彼がビアサーバーを所有(?)

3. In unsere Uni gibt es über 200 PC .

 大学に200台のパソコンがある=大学が200台所有(?)

などの例文が思いついたのだが、視点を変えると(話者側ではなく存在する物自体に関係する人(場所))半ば無理やりではあるが「所有」と意味が取れない事も無い。

ただしどの文もhabenを用いた文の方が明らかに「所有」の意味合いが濃くなる。