更新日:2007年4月18日
アメリカ研究U(講義) 2007年度 「ラテンアメリカの歴史・文化・社会」
■授業の目的
1.ラテンアメリカの歴史、文化、社会をめぐってどのような問題群があるのかを見ていく。
2,自分の関心あるテーマについて論じる力を身につける。
■授業の進め方
1.Mark B. Rosenberg, A. Douglas Kincaid and Kathleen Logan eds., Americas: Anthology, New York: Oxford University Press, 1992 をテキストとして用いる。この書物はかなり古いが、ラテンアメリカの歴史、文化、社会においてどのような問題群があるのかを概観する上で優れている。各章において以下のようなテーマを数ページで概観している。その後に、これらのテーマに関連する一次史料や文献の抜粋が収められている。
・征服と植民
・経済発展
・権威主義・民主主義
・人の移動 (移民、農村から都市への移動)
・宗教
・ジェンダー
・人種・エスニシティ
・社会と文化
・国際関係
・革命
・ヒスパニック
2.毎回、取り上げる章の概説部分については全員があらかじめ読み、理解できなかった個所や具体的なイメージを持つことができなかった事項を列挙したメモを準備してくる。このメモは授業の後に提出してもらうのでコピーをあらかじめとっておくこと。
3.各章に収められた史料、文献抜粋についてはあらかじめ担当者を決めておき、これら担当者がその内容を簡潔に紹介する (1人5分)。
4.全体で問題点、疑問点を出し合う。これらの問題点について考察する材料が史料・文献抜粋にある場合には、担当者がそこから分かる範囲で説明を試みる。
5.必要に応じて高橋が補足説明を行う。
■最終レポート
学期末にレポートを提出してもらう。レポートでは、自分が関心のあるテーマに関連している史料・文献抜粋の一つを取り上げて以下の点について論じる。
1. 取り上げた史料・文献抜粋から何が読みとれるか?
2. 取り上げた史料・文献抜粋はどのような意義を持っているのか?
3.またどのような限界、問題点を持っているのか?
■評価方法
最終的な評価は毎回のメモ、発表、最終レポートを総合的に判断して行う。