コスタリカから

山崎彩

 

2001619

 

山崎です。

先生はずいぶんお忙しそうですね。

この間、私がお世話になっているお宅で ロサリオという日本で言う法事の様なものがありました。 私の住んでいる家はずいぶんなお金持ちのようで一種の慈善なのでしょうか、この時には孤児院の子供たちをたくさん呼んで その子達にキャンディーなどのお菓子をあげていました。そのあげ方が私には興味深くペロタ(多分そういう呼び名だったと思うのですが)というバッグの中に キャンディーや落花生をつめこんで宙にぶらさげ子供たちに棒でそれをたたかせて割るのです。 結局うまく割る事ができずに、家の人が割って上からキャンディーの雨を降らせるの ですが 子供たちのキャンディー争奪戦がすさまじく色々なものに飢えているんだなぁ、としみじみ感じてしまいました。家のお嬢ちゃんは(まだ10歳なのですが)「家に知らない人が来るのは好きじゃない」と言って ロサリオのあった日は1日中人を避けていました。しかし、その子のお兄ちゃんは(15歳になっているからでしょうか) 孤児院の子達にも普通に接していて家の手伝いもずいぶんしていました。日本なら男の子は、特に15歳にもなれば 家の行事には参加したがらないものなのに、と思って少し驚きました。

新聞は一応毎日読んでいます。(脳みその栄養になっているかははなはだ疑問です が) この土曜日にはコスタリカがワールドカップの予選で メキシコに勝つという思いもかけない事が起こりました。 しかし、それほどみんながサッカーに興味があるわけではない模様です。 これまであまり強くなかったからでしょうか、 中南米はどこの国でもサッカー好きなのかと思っていましたが そういうわけでもないようです。 もしも、コスタリカがワールドカップにくれば 来年の日韓共同開催のワールドカップがより興味深くなりそうです。

それでは、また。

 

2001615

 

お元気ですか。やまさきです。

この間のスペイン語メールは、書きおわって送信してしまった後に つづり間違いやその他もろもろの間違いに気づいたので 今回は日本語で送ってみることにします。行き付けのインターネットカフェに マイクロソフトのグローバルIMEをダウンロードしたので 日本語でメールが打てるようになりました。

一ヶ月ほど前に、熱帯雨林をゴンドラに乗って上から見ることができる、 という公園に行ってきました。 観光地らしくアメリカ人を中心としたグループがいくつも来ていました。そのなかに一人だけ日本人の中年の男性がいまして 私を見かけて「日本人ですよね」と 声をかけてきました。その人はメキシコに出張中のパナソニックの会社員だそうで 最初は他愛のない世間話をしていたのですが、私が留学しているのだと話すと 彼は「変わってますね、こんなところに。ここのスペイン語変ですよ、なまってますね。」と言ってきたのです。それも何回も。(彼の話し方も少し奢った感じでいやだった、というのもあるのですが) 確かにコスタリカに留学するというのは珍しい話だろうとは思いますがコスタリカのスペイン語をなまっていると決め付けるのは少し変な気がしたもので す。 これは、私がコスタリカに愛着を感じはじめているからか、という気もしますが スペイン語はこの広大な中央、南アメリカ全体で話されているのだから 国によって言い回しや発音が多少違うのは当然です。ずいぶんメキシコ中心にものを見ているなぁ、と感じて違和感をおぼえてしまいました。

これと似たようなことが日本出発前にもあったので 余計と感じるのかもしれませんが 先生はどう思われますか。(学生ビザに必要な無犯罪証明書について警察庁に質問したところ いろいろな部署をたらいまわしにされ、外務省の中米班というところの係りの人に「コスタリカに行くなんて変わってるよね、なんで行くの」 と質問された、ということがあったのです。)

それでは、また。