メキシコから

鈴木愛

 

200168

 

高橋先生へ

こんにちは、鈴木 愛です。

先生もメキシコに住まれたことがあったのですね、 しかもM.A. de Quevedoは私が今住んでいるコロニアに面しています。 私の家はM.A..de Quevedo とDivision del Norteの交差点のすぐ近くの、Rosedalというバラの公園が有名な地区です。先生のおっしゃっていたスーパーかどうかはわかりませんが Superama というスーパーがQuevedo とPacificoの交差点にあります。

5月の中旬からUNAMの外国人コースに通っているのですが そこは文法重視で会話がない上新聞内容を把握できるようになるというレベル以前のものでかなり不満です。 1ヶ月ちょっとのコースですがすでにサボり気味です。 でも新聞に目を通す等やらなければならないことが明白にあるので 後ろめたさは全然ないんですよね。

新聞は最初の1ヶ月はキオスコで"Laa Jornada"を中心に 時々"Reforma"や"Universal"を買って読んでいましたが、 ここ1ヶ月は"Excersior"を読んでいます。 と言っても「読む」といえるかどうかは疑問なのですが…。

伊高さん曰く、日本の新聞と読み比べるうちに書きかたの違いがわかってくるだろう ということですが、まだ確信をもてるほど違いはわかりません。 産経や共同の現地特派員の方は英語やスペイン語の新聞は言葉の遊びを重視して肝心なことは記事の後ろの方にでてくると言っていたのですが、去年のカルデロン先生の表現演習では始めの1段落に内容が集約されていると習ってそのように記事を書いた覚えもあるし、 もう結局は自分で開拓していくしかないんだなという気持ちでいます。

最近は「私の名はリゴベルタ・メンチュウ」という本を共同通信で手にして読んで、 日本語なのですが、この本に出会えて良かったと強く思います。 これまで曖昧でどこから手をつけていいのかわからなかった先住民問題が少しは頭の中で整理されたからです。街で見かけるインディオ達を見る眼も変わりました。 日本にいる所謂「乞食」とはわけが違うのですね。

最近はサパティスタの記事がめっきり減ってしまい、その代わりにインディオの人身売買や グァテマラや米国との国境問題、生活必需品への消費税についての記事をよく目にしま す。

共同通信で日本の新聞を見ていて、ラテンアメリカ関係のニュースは取り扱われる ことが限られていて扱いもとても小さいと感じます。実際はこんなにも問題が山積みの地域なのに…。

長々と書いてしまってすみません。また近況報告します。それでは。