受賞のお知らせ!『日本語マラヤーラム語辞典』

掲載日 | 2019年06月27日

 

http://www.tufs.ac.jp/NEWS/research/190626_1.html

 

2019年6月20日、アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)の高島淳教授、峰岸真琴教授が中心となって編纂に関わった『日本語マラヤーラム語辞典』の功績について、インド・ドラヴィダ言語学会より2018-2019年度の 「Dr. Hermann Gundert Endowment Award(ヘルマン・グンデルト博士基金賞)」が、著者のナンビアール氏に対して贈られました。
この賞は過去3年以内に出版された最良のドラヴィダ系言語の辞書(The Best Dictionary in Dravidian Languages)に対して贈られるもので、宣教師であるとともに優れた言語学者でありマラヤーラム語の文法と辞書で著名なヘルマン・グンデルト(ヘルマン・ヘッセの祖父でもある)の名前を冠した名誉ある賞です。
『日本語マラヤーラム語辞典』は、GICAS(「AA研アジア書字コーパス拠点」2001-)において開発したインド系文字の処理技術を活用し、本研究所情報資源利用研究センター(IRC)のIRCプロジェクトによって構築した電子辞書(リンク:https://www.aa-ken.jp/edic/jmd/)を印刷体としてケーララ州言語研究所(State Institute of Languages)から2019年3月に刊行したものです。
インド・ケーララ州の公用語であるマラヤーラム語は、第一言語話者だけで約3500万人(2011年センサスによる)を擁する大言語で、IT産業やアーユルヴェーダへの関心などからも今後一層必要性が増していく言語ですが、これまで本格的な日本語辞書は存在しませんでした。
三省堂の協力による現代的な5万3千語以上の日本語見出し語と例文に、マラヤーラム文字による漢字の読み仮名まで振ってあるとともに、英文による簡易日本語文法も備えています。1500頁以上もありながら、インド中央政府の補助金によってわずか1000ルピー(約1700円)という価格で提供されています。ケーララの人々の日本語学習に大いに役に立つであろうことはもちろん、日本人のマラヤーラム語学習にも素晴らしい道具となるように、AA研の辞書作りのノウハウを注いで作り上げたものです。

 

 

【終了】 2019年度 第四回FINDAS研究会 (科研「南アジア多言語社会における複合文化のなかの文学伝承」(代表:水野善文)と共催) 7/6

掲載日 | 2019年06月13日
2019年度 第四回FINDAS研究会
(科研「南アジア多言語社会における複合文化のなかの文学伝承」代表:水野善文と共催)
 
【日時】2019年7月6 日(土) 13:00~17:00 
(研究会終了後、科研関係者の打ち合わせ~18:00)

【場所】東京外国語大学 本郷サテライト 8階・セミナー室
 
※予約不要、一般公開
 
1)研究報告

◆松木園 久子(大阪大学非常勤講師)
「ボーパールのNGO Eklavyaの活動」 ※内容が変更されました
Introducing Eklavya, an NGO in Bhopal

マディヤ・プラデーシュ州ボーパールを拠点とするEklavyaは、子どもの教育のためのNGOである。彼らの出版する教科書や教材、絵本は、独創性に富んだ、非常に洗練されたものである。同時に、読み聞かせの活動や教師の教育、セミナーなど幅広い活動を展開している。発表者がこれまでEklavyaのスタッフを訪問したり、セミナーに参加した経験をもとに、彼らの活動について紹介したい。



◆宮本 久義(東洋大学大学院客員教授)
サンスクリット戯曲に登場する異形の者
The Destrictive Characters in Sanskrit Dramas

古典サンスクリット文学にはその作品が作られた時代のさまざまな背景が反映されている。今回はMattavilāsaprahasana やMudrārākṣasa などいくつかの戯曲を取り上げて、作品中に描かれるキャラクターの文化的、宗教的な特徴を考えてみたい。


2)討論・諸連絡<文学史科研関係者のみ>

 

【共催】 東京外国語大学南アジア研究センター(FINDAS)、科研「南アジア多言語社会における複合文化のなかの文学伝承」代表:水野善文

 

【使用言語】 日本語

 

【連絡先】  東京外国語大学南アジア研究センター(FINDAS)事務局       

[E-mail] findas_office[at]tufs.ac.jp      

[HP] http://www.tufs.ac.jp/ts/society/findas/

 
 
 
 
 
 

【終了】 2019年度 第三回FINDAS研究会  6/15

掲載日 | 2019年05月07日

2019年度 第三回FINDAS研究会

(AA研・共同研究課題「南アジアにおけるムスリム社会の民族誌的研究」、AA研・基幹研究人類学班との共催)


【日時】2019年6月15日(土)13:00~

【場所】東京外国語大学 本郷サテライト 8階会議室

http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.html

予約不要、一般公開


<報告>

第一部(in Japanese): 

◆小牧 幸代(高崎経済大学)
ノルウェーのパキスタン系移民社会と強制結婚 Pakistani Community and Forced Marriage in Norway. 

本発表では、ノルウェーのパキスタン系移民社会の事例に基づいて、移民の文化とみなされ批判される「強制結婚」について考察する。まず、ノルウェーにおけるパキスタン系移民社会の歴史を概観し、オスロの「リトル・パキスタン」の全体像を紹介する。次に、労働移民から結婚移民への変化の過程で、「強制結婚」が議論の的になった契機と経緯、それに伴って改正された法律(刑法・婚姻法・国籍法)、さらにノルウェー政府による「強制結婚」防止策とNGO団体による啓蒙活動の様子を描写する。そして、移民女性がノルウェー政府・NGO団体の支援対象となる傍らで、移民男性は出身地と移民先を結ぶネットワークに依存し支えられていることを指摘し、「強制結婚」の問題を複数の角度から検討することにしたい。


◆八木 祐子 (宮城学院女子大学)

文化圏における婚姻儀礼と民俗歌謡の変化Marriage Ceremonies and Ritual songs in Bhojipuri Region

本発表では、北インド、ウッタル・プラデーシュ州東部にあるボージプリー文化圏の婚姻儀礼の変化を、1980年代、2000年代などの過去の調査と比較しながら報告する。インドの婚姻儀礼は、都市では「ビッグファット・インディアン・ウェディング」と言われるほど、年々派手になっているが、農村でも同じような状況がみられる。報告者は、とくに女性の儀礼を中心に研究をおこなってきたが、儀礼のさいに女性がうたう歌謡を含め、近年の婚姻儀礼の変化をみていきたい。

第二部(in English):

◆Abhijit Dasgupta(University of Delhi、AA研外国人客員研究員)
Mahatma Gandhi and an Anthropologist

In 1946, communal riots ravaged the district of Noakhali in East Bengal. At this time Mahatma Gandhi decided to visit riot-torn areas and to stay there until peace returns. Gandhi was looking for someone who can teach him Bengali language and introduce him to Bengali culture. Nirmal Kumar Bose, an anthropologist and a Gandhian, was asked to go to Noakhali. Bose had spent several months with Gandhi and visited villages. What emerged at the end of his close association with Gandhi was much more than conversations on language and culture, it led to important exchanges between the two from which a great deal can be learnt. One can find shifts in Bose’s academic interests after this visit to Noakhali.  I have used Bose’ diary, many writings in Bengali and his well-known book called ‘My Days with Gandhi’ for this presentation.

◆討論者: 中谷 哲弥(奈良県立大学)中谷 純江(鹿児島大学)

【主催】 東京外国語大学南アジア研究センター(FINDAS)、AA研・共同研究課題「南アジアにおけるムスリム社会の民族誌的研究」、科研・基盤A「現代南アジアにおけるムスリム社会の多極化の傾向」

【使用言語】 日本語(第一部)、英語(第二部)

【連絡先】  東京外国語大学南アジア研究センター(FINDAS)事務局       

[E-mail] findas_office[at]tufs.ac.jp       [HP] http://www.tufs.ac.jp/ts/society/findas/

【終了】 2019年度 ナンディタ・ダース氏招聘およびFINDAS国際ワークショップ、映画「Manto」上映会 のご案内

掲載日 | 

2019年度 FINDAS主催

ナンディタ・ダース氏招聘および国際ワークショップ、映画「Manto」上映会

今年2019年7月に、東京外国語大学TUFSCinemaとFINDASは、インドを代表する映画監督の1人であるナンディタ・ダース氏を招聘し、国際ワークショップを開催するとともに、同氏の代表作である映画『マントー(原題:Manto)』(2018年インド=フランス(日本語字幕)、118分)を上映いたします。みなさまのご参加をお待ちしております。

ナンディタ・ダース氏(1967-)は、インドを代表する映画監督であると同時に、俳優、社会活動家など多くの側面を有しています。今回の滞在中、同氏の社会活動及び映画製作に焦点を当て、ワークショップを開催いたします。ダース氏は、インドにおいてWomen of Worth (Dark is beautiful)という活動に積極的に関与するなど、社会運動家として非常に有名です。氏の活動をとおして、現代インドが抱えているさまざまな社会問題にあらためて目を向ける機会を設けることには大きな意義があると考えます。

また、ダース氏監督最新作である映画「Manto(2018)」(2018年Asia Pacific Screen Awardで、主演俳優ナワーズッディーン・シッディーキーがBest Performance by an Actorを受賞)を上映し、現代インド文学を代表する作家であるサアーダト・ハサン・マントー(1912-55)の生涯を振り返るとともに、現代インド文学におけるマントーの位置づけを改めて考える機会としたいと思います。2018年カンヌ映画祭では本作品がプレミア上映されています。

ダース氏は、初監督作品である「Firaaq (2008)」以降、映画を通して南アジアにあるさまざまな社会問題を提起しています。監督業だけでなく、「Fire (1996)」
や、「1947 Earth (1998)」、「Ramchand Pakistani (2008)」をはじめとする作品に出演し、俳優としても一目置かれる存在です。2005年にはカンヌ映画祭で審査員を務めた経験も有することからも、世界的に注目されている監督、俳優と言えます。

Dear all,

You are cordially invited to special events on 4th, 7th and 9th July 2019 at the Tokyo University of Foreign Studies – Ms. Nandita Das’ latest movie, “Manto” with her lecture (on 4th and 7th) and one day workshop (on 9th).

※Free event

1.国際ワークショップ 「現代インド女性をめぐる問題:女優として、活動家として」

【日時】 2019年7月9日(火)18:00~20:00
【場所】 東京外国語大学 府中キャンパス 226番教室(定員200) ※教室変更! http://www.tufs.ac.jp/access/tama.html

【プログラム】 ①ダース氏による講演
        ②質疑応答、ディスカッション   

【使用言語】 英語(通訳無) ※入場無料、予約不要、先着順

2019 FINDAS International Workshop
“Women’s issues in the contemporary India”

【Date】 July 9 (Tuesday), 2019.
【Time】 6 p.m. – 8 p.m.
【Venue】 Room 226, kenkyū kōgitō (No.9 building on the campus map)

 Access: http://www.tufs.ac.jp/english/abouttufs/contactus/access.html
http://www.tufs.ac.jp/english/abouttufs/contactus/campusmap.html

【Program】

1) Lecture  ◆Ms. Nandita Das (Director of new film “Manto”)

2) Q and A, Discussion

【Language】 English

2.ダース氏の解説付き・映画「Manto」上映会(インド=フランス、上映時間118分。日本語字幕)

(1)東京 
【日時】 2019年7月4日(木)18:00開映~、および同7月7日(日)16:00開映~ (30分前開場)
【場所】 東京外国語大学 府中キャンパス アゴラ・グローバル内プロメテウス・ホール(定員501) http://www.tufs.ac.jp/access/tama.html
 ※どちらの回も予約不要。入場無料。先着順。
【プログラム】 ①『マントー』上映        ②ダース氏による映画解説(通訳あり)

(2)大阪 (共催: 大阪大学外国語学部ウルドゥー語専攻、後援: 大阪大学21世紀懐徳堂)
【日時】 2019年7月5日(金)18:00開映~ 
【場所】 大阪大学中之島センター(大阪府大阪市北区中之島4-3-53)(定員192)
 ※大阪会場については、入場無料、事前予約制といたします。
 予約専用メール・アドレス: manto2019osaka[at]gmail.com ([at]を半角の@に変更して下さい。おひとりさま2席まで)
【プログラム】 ①『マント―』上映        ②ダース氏による映画解説(通訳あり)

映画についての詳細は、以下のウェブサイトをご参照下さい。
https://www.imdb.com/title/tt6923462/
https://www.youtube.com/watch?v=QFbUei2DDhc

なお、映画を見る前には、作家マントーの作品に触れることを強くお勧めいたします。日本語訳された作品は、大同生命国際文化基金のウェブサイトから電子書籍の形で読むことができます。
http://www.daido-life-fd.or.jp/business/publication/ebook

【主催】 東京外国語大学南アジア研究センター(FINDAS)、東京外国語大学TUFS Cinema
【共催】 大阪大学外国語学部ウルドゥー語専攻
【後援】 大阪大学21世紀懐徳堂
【協賛】 VIACOM 18、全日本空輸(ANA)、ホテルマネージメントインターナショナル株式会社(順不同)
【お問い合わせ】 東京外国語大学 総務企画課 広報係                               TEL: 042-330-5151 E-mail: soumu-koho@tufs.ac.jp

FINDAS事務局

【終了】 2019年度 第二回FINDAS研究会「インド ベンガルの宗教文化」 5/25

掲載日 | 2019年04月23日

2019年度 第二回FINDAS研究会「インド ベンガルの宗教文化

【日時】 2019年5月25日(土)13:00~17:00
【場所】 東京外国語大学 本郷サテライト 4階セミナー室(http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.html)
     ※予約不要、一般公開

【報告者・題目】 

◆澁谷 俊樹(横浜市立大学非常勤講師)

意識の高い『テーマ』、逆張りの『タントラ』——コルカタの女神祭祀から
Highly Conscious “Theme” and Contrarian “Tantra: A case study on the festival of the Goddesses in Kolkata”

コルカタを舞台とする本報告は、ドゥルガー女神祭祀に展開する「テーマ・プジャ(Theme Puja)」と呼ばれる流行を「意識の高さ」という分析概念によって、一方、ローカルなカーリー女神祭祀に広がる「タントリック・プジャ(Tantric Puja)」と呼ばれる儀礼の拡大を「逆張り」という分析概念で捉える。2018年、19年度の現地調査の全体像についても簡潔に説明する。

◆外川 昌彦(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)

スワーミー・ヴィヴェーカーナンダにおけるインド美術史とインド社会像の探求
Swami Vivekananda’s Views on the History of Indian Art and Indian Society:

本報告では、英領期のヒンドゥー教改革運動家スワーミー・ヴィヴェーカーナンダが、1897年に欧米から帰還した後、当時のベンガル知識人によるインドの歴史や文化を探求する多様な試みに触発され、また、欧米の東洋学者との対話を通して、インド美術史などのインドの国民的な文化的基盤を捉え直してゆく経緯を検証し、それがカーストや民族などの多様な背景を持つインドの人々を捉える視点に敷衍される経緯を検証する。

【主催】 東京外国語大学南アジア研究センター(FINDAS)
【使用言語】 日本語

【連絡先】  東京外国語大学南アジア研究センター(FINDAS)事務局
       [E-mail] findas_office[at]tufs.ac.jp
       [HP] http://www.tufs.ac.jp/ts/society/findas/