2021年度 第1回FINDAS若手研究者セミナー 「サバルタン生活世界の実践―労働と信仰」

掲載日 | 2021年04月01日

2021年度 第1回FINDAS若手研究者セミナー

 「サバルタン生活世界の実践―労働と信仰」

【日時】  2021年4月18日(日)13:00-16:30
【場所】 ZOOMによるオンライン開催

※要予約(参加をご希望の方は、ZOOMをインストールの上、下記URLより4月16 日(金)17:00までにご応募ください。)

https://forms.gle/PPXPJZ5gwGYVktnc6

 

【報告者・題目】

鈴木亜望(神戸大学国際文化学研究推進センター)

「都市部における生活のための関係とネットワーク-バングラデシュの手工芸品生産工房で働くこと」

“Relationship and Network for a Living in Urban Area: Working at a Handicraft Studio in Bangladesh”

本発表では、バングラデシュの首都ダカにおける手工芸品生産工房を対象とした民族誌をもとに、仕事を行う女性たちの相互関係を明らかにする。工房においては、オーナー、コルモチャリ(従業員)、カジェルメエ(家事に従事する少女)といった立場の人々がいるが、彼女たちが用いる擬似的な親族呼称や仕事を通じた関係に着目し、ネットワーク構築の実態と都市での生活における意味を議論する。

 

阿部麻美

「現代インドにおけるダリトのキリスト教改宗―タミル農村社会のパライヤルの宗教実践」

“Dalit Conversions to Christianity in Contemporary India: Religious Practice of the Paraiyar in Rural Tamil Society”

ダリトのキリスト教改宗は、経済的恩恵を求めたもの、もしくは抑圧への抵抗であると理解されてきた。本報告では、南インド・タミルナードゥ州における複数の農村での臨地調査をもとに、1950年代以降の社会経済変化と宗教実践の変容に注目しながら、創造的な営為としてのダリトの改宗について考察する。

 

【使用言語】 日本語

【連絡先】  東京外国語大学南アジア研究センター(FINDAS)事務局

[E-mail] findas_office[at]tufs.ac.jp

 

【終了】2020年度 第2回FINDAS若手研究者セミナー 「女たちの権利と活動」

掲載日 | 2021年03月05日

2020年度 第2回FINDAS若手研究者セミナー

 「女たちの権利と活動」

【日時】  2021年3月26日(金)13:00-16:30
【場所】 ZOOMによるオンライン開催

※要予約(参加をご希望の方は、ZOOMをインストールの上、下記URLより3月24 日(水)17:00までにご応募ください。)

https://forms.gle/kMLEywSjesJGJc1r9

 

【報告者・題目】

 

中村雪子(立命館大学)

「インドにおける開発政策としての「女性酪農協同組合」をめぐるポリティクス―ラージャスターン州を中心に(仮)」

“Politics over “Women’s Dairy Cooperative Society” as Development Policy in India: A Case of Rajasthan(tentative)”

インドにおいては、1980年代末から、酪農開発や酪農協同組合が「農村女性」や「女性のエンパワーメント」と結びつけられて語られることが多くなり、農村女性の参加が推進されてきた。本報告では、まず、開発プログラムとしての「女性酪農協同組合」の成立とその後の展開の過程を関連の政策文書等から批判的に検証する。その上で、ラージャスターン州における現地調査の結果から、実際に設立・運営されている女性酪農協同組合に関わる人びと(女性たち/男性たち)の諸実践を分析する。

 

上澤伸子(東京外国語大学)

「バングラデシュのガロ母系社会と土地相続」

“Garo Matrilineal Society and Land Inheritance in Bangladesh”

バングラデシュのガロ母系社会では、おもに女性が土地を所有・相続するとされている。しかし歴史的にみると、女性の土地所有権はかならずしも安定的に継承されてきたとは言いがたい。本発表では、ガロ女性の土地所有権が、他の論理(土地政策、法制度、家父長制、男性)によって脅かされたときに、女性とその家族はいかに対応しているかを人類学的データにもとづいて考察する。

 

【使用言語】 日本語

【連絡先】  東京外国語大学南アジア研究センター(FINDAS)事務局

[E-mail] findas_office[at]tufs.ac.jp

[HP] http://www.tufs.ac.jp/ts/society/findas/

【終了】2020年度 第8回FINDAS研究会「社会運動とその情動的契機」

掲載日 | 2021年01月29日

2020年度 第8回FINDAS研究会「社会運動とその情動的契機」

(共同利用・共同研究課題「南アジアの社会変動・運動における情動的契機」

2020年度第4回研究会と共催)

「社会運動とその情動的契機」

【日時】  2021年2月18日(木)
【時間】 13:00-17:30(予定)  
【場所】 Zoomによるオンライン開催 

 

【報告者・題目】

◆小松久恵(追手門学院大学)

「ヒンディー現代文学と情動―アルパナー・ミシュラ『骨の花』を読む」

“Hindi Contemporary Literature and Emotions: Reading ‘Asthi Phool’ (2019) by Alpana Mishra”

現代ヒンディー文学を代表する作家アルパナー・ミシュラ氏は、その作品の多くで都市在住の既婚女性、特にミドルクラスの働く女性たちが直面する様々な問題を主要テーマとして取り上げてきた。これらの作品とは一線を画したのが、彼女の最新作である『骨の花』(Mishra, Alpana. Asthi Phool, 2019, Rajkamal Prakashan)である。本作品はジャールカンド独立運動ならびにアーディワーシーの苦境、そして人身売買をテーマとする重厚な「政治・社会小説」であり、ミシュラ氏を「型破りな作家」(unconventional writer)として知らしめた。本報告ではミシュラ氏の新たな試みである『骨の花』を紹介しながら、文学作品を材料とする際の情動研究の可能性をさぐりたい。

 

◆木村真希子(津田塾大学)

「アッサムにおける市民権法改正への反対運動」

“Anti-CAA Agitation in Assam”

2020年1月、市民権法の改正をめぐり、インド各地で反対運動が展開された。北東部のアッサム州はもっとも激しい反対運動が起きた地域の一つだが、同州で反発が激しかった理由は他の州とは異なる。アッサムでは2013年から全国市民登録簿(NRC)の更新作業が進み、移民問題に関しては宗教によらない選別方法が支持されていた。本報告では、同州におけるNRCをめぐる議論及び市民権法改正への反対運動に関して、情動という概念を用いた分析を試みる。    

 

◆鈴木真弥 (大東文化大学)

「生きられる「ダリト性」と運動の契機―高学歴ダリト若者の「カミングアウト」から考える」

“Lived “Dalitness” and Moment for Dissent and Movement: Making Sense of “Coming out” of Highly Educated Dalit Youth”  

2016年のハイデラバード大学院生Rohith Vemulaの自殺と、インド国内外に広がりをみせた抗議運動は、とくに高学歴ダリト若者世代に衝撃を与えた。その後、ダリトの出自をカミングアウトして、被差別体験や葛藤をテーマにした若者による出版が相次いでいる(Dutt, Y., 2019. Coming out as Dalit: A Memoir, Aleph Book Company; Yengde, S., 2019. Caste Matters, Penguin Books)。本報告では、こうした出版物を手掛かりに、生きられる「ダリト性」(Dalitness)、被差別、侮辱などの感覚の現れ方に注目し、運動の一部となって語られ、共有される契機を考察する。

   

【使用言語】 日本語

【連絡先】  東京外国語大学南アジア研究センター(FINDAS)事務局

[E-mail] findas_office[at]tufs.ac.jp

【終了】2020年度 第7回FINDAS研究会「ラサ論再考」

掲載日 | 

2020年度第7回FINDAS研究会「ラサ論再考」

(共同利用・共同研究課題「南アジアの社会変動・運動における情動的契機」2020年度第3回研究会と共催)

 

 

【日時】  2021年2月15日(月)14:00-17:30
【場所】 ZOOMによるオンライン開催

※要予約(参加をご希望の方は、ZOOMをインストールの上、下記URLより2月12日(金)17:00までにご応募ください。)

https://forms.gle/apkFpJYXFSJ3gHkNA

 

 【報告者・題目】

◆横地優子 (京都大学)

「ラサ論:どのようにして感情は芸術的感動に変容するのか」

“Rasa Theory: How Are Emotions Transformed into Aesthetic Experience?”

 

「味わい」を意味するラサ(rasa)という概念は、インドの演劇論において、演劇から生まれる日常の感情とは異なる「感動」を指すものとして導入され、のちにより一般的な「芸術的感動、美的体験」として文学作品や音楽、舞踊、美術にも適用されるようになった。このラサの理論において主要な論点となったのは、日常的な感情(bhāva)がどのようにしてラサに変容するのか、そのメカニズムである。本発表では、感情とラサの関係を概説したのち、ラサの理論史を、その始まりから演者の立場から観客の立場へという視点の大転換を経て、観客の視点からの批評的ラサ論を完成させたアビナヴァグプタ(Abhinavagupta, 1000年頃)のあたりまで追っていく。最後に、アビナヴァグプタにとっての日常経験と美的体験と宗教的体験の関係を考察する。

 

 

◆置田清和(上智大学)

「信仰は感動をもたらし得るか:バクティ・ラサの歴史」

“A Brief History of Devotional Aesthetic Sentiment (Bhakti-rasa)”

 

われわれは何故感動するのか?優れた演劇や文学作品に触れた際の経験を体系的に考察したのが美的経験(ラサ)論である。バラタ著『演劇論 (ṭya-śāstra)』(4世紀)に端を発するラサ論はアビナヴァグプタ(10世紀)によって一応の完成を見る。しかし中世以降、神への情熱的な信仰(バクティ)の機運が高まると、信仰は既存の9種の美的経験に含まれると結論したアビナヴァグプタやヘーマチャンドラ(12世紀)に対して、信仰は既存の9種から独立した美的経験である、という反論が見られるようになる。本発表では『バーガヴァタ・プラーナ』(10世紀)、ヴォーパデーヴァ、へーマドリ(13世紀)、ジーヴァ・ゴースワーミー(16世紀)らの著作に焦点を当て、信仰に基づく美的経験(バクティ・ラサ)という概念の発生と展開について考察する。そして最後にバクティ・ラサ論と19世紀以降に台頭したヒンドゥー・ナショナリズムとの関係性ついて検討してみたい。

 

コメンテータ:栗原麻子  (大阪大学)

【使用言語】 日本語

【連絡先】  東京外国語大学南アジア研究センター(FINDAS)事務局

[E-mail] findas_office[at]tufs.ac.jp

【終了】 2020年度 第6回FINDAS研究会“The Bengali Mangal Kavya:  Defeating Patriarchy?” 

掲載日 | 2020年12月09日

2020年度 第6回FINDAS研究会

“The Bengali Mangal Kavya:  Defeating Patriarchy?” 

 

【日時】  2021年1月9日(土)13:00-15:30
【場所】 ZOOMによるオンライン開催

※要予約(参加をご希望の方は、ZOOMをインストールの上、下記URLより1月7日(木)17:00までにご応募ください。)

https://forms.gle/hrYUvM34H8PfargT9

 

 

【報告者・題目】

◆Naba Gopal Roy (東京外国語大学)

 

“The Bengali Mangal Kavya:  Defeating Patriarchy?”

 

Though the Mangal texts are religious texts with the typical form of poetries, they represent the material aspects of society. Along with the general statement of social dynamics, these poetries also present a stable social order. Without the divine aspects of these poetries, the significant portion carries socio-economic and political scenario. However, when a scholar studies the Manashamangal, Chandimangal, Shivayan, and Dharmamangal, s/he could notice the ‘Defeating Patriarchy of question on gender forms’.

As in Mangal Kavyas devoted to other folk goddesses, the eventual image here is that of convergence into the Adyashakti, the Universal Female Power, which represents Creation, Preservation and Destruction. Thus, folk and classical traditions merge at the conclusion of the text, illustrating a powerful resurgence of the cult of the Goddess over the eroding forces of patriarchy.

 

コメンテータ:丹羽京子(東京外国語大学)

 

【使用言語】 英語

【連絡先】  東京外国語大学南アジア研究センター(FINDAS)事務局

[E-mail] findas_office[at]tufs.ac.jp

[HP] http://www.tufs.ac.jp/ts/society/findas/